AWC ちょっといい話・守屋


        
#6862/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (mor     )  11/09/22  06:40  ( 42)
ちょっといい話・守屋
★内容
県境越え「命のリレー」 原発事故で行き場失ったペット 県内一般家庭受け入れ
(9月20日 朝刊) 
下野新聞

 東京電力福島第1原発事故によって、福島県内では多くの犬や猫などが飼い主ととも
に避難することができず、行き場を失った。こうしたペットを栃木県内の多くのボラン
ティアが「家族の一員」として家庭に迎え入れ、愛情を注いでいる。いわば原発事故の
犠牲といえるペットを救う、県境を越えた“命のリレー”だ。20日から動物愛護週間。 

 やせ細った首にそっと両手を回して「独りで寂しかったよね。もう大丈夫だよ」と語
りかけた。 

 栃木市の主婦熊倉静子さん(64)は4月下旬、那須塩原市に活動拠点を置く動物愛護
団体から、5歳前後とみられる1匹の雄犬を引き受けた。 

 原発事後から約1カ月後の4月8日、福島県双葉町で放浪していたところを保護さ
れ、飼い主はまだ見つかっていない。 

 削り節をかけたご飯やマグロのあら煮を好んで食べ、「海の近くで飼われていたから
魚が好きなのかも」と熊倉さん。 

 受け入れ当時は、頭を下げて伏せてばかりいたが、最近は飛び跳ねたり、散歩にも喜
んで行くなど元気を取り戻してきたという。 

 熊倉さんは「飼い主さんはどんなに心配していることか。ここで元気にしていると伝
えたい。一目でも会わせてあげたい」と願う。 

 同団体によると、こうしたボランティアは宇都宮と日光両市を中心に約180頭を受
け入れているという。受け入れは半年すぎた今も続いている。 

 13歳と高齢な雄のラブラドールレトリバーを新たな家族として迎えたのは、宇都宮市
の主婦青木朝子さん(49)。 

 この犬は警戒区域設定前日の4月21日、浪江町で見つかった。原発付近で保護された
ペットの写真を公開するインターネットのサイトを通して、飼い主である同町の50代夫
妻が判明。7月に避難先の東京都から訪れ、4カ月ぶりに再会を果たした。夫妻が犬と
暮らせるようになる見通しは立っていないという。 

 「ささやかですが自分にできることをしたい」。青木さんは、高齢な犬が最期を迎え
るまで面倒をみるつもりだ。しかし、一方で「万が一、栃木が被災したら、動物たちは
どうなるのでしょうか。家族の一員を置き去りにせず、一緒に避難できるようなシステ
ムが必要」と訴えている。 





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