AWC 読了>早川妙太さんの『暗殺者の掟(1)』   永山


        
#5949/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  10/02/05  18:33  ( 64)
読了>早川妙太さんの『暗殺者の掟(1)』   永山
★内容
 はじめまして、早川妙太さん。AWCへようこそ。私は推理物を中心に色々
と書いています、永山と言います。よろしくお願いします。
 御作を読みましたので、読了コメントを記しておきます。

 最初に、読んでいて気になった・引っ掛かった点(主に誤字脱字や文章面で)
を挙げてみます。
 引用に当たっては、こちらの都合で、行末改行位置を変えるなど、何らかの
手を加えることがあります。ご承知くださいませ。

@@引用開始(指摘付き)@@
風がなびいていた。黒光りする豊かな髪をなびかせる。すこし癖のある髪だ。こ
 ↑
風“が”なびくことはないと思います。「風が吹いていた。黒光りする豊かな
髪をなびかせる。」か「風が、黒光りする豊かな髪をなびかせる」辺りかと

の地域では珍しくない褐色のいい肌をした男。家督の継いだばかりのアブガッス
          ↑            ↑
          |           「を」?
 褐色のいい肌という表現にお目に掛かった
ことがありません。ここは「血色のいい肌」
か「褐色の肌」かと

二人はダマスカスの門を潜っていく。砂漠の陽炎が遠くから来た旅人の歓迎して
                               ↑
                              「を」?

そう言って従者は市場の路地裏へと消えた。喧騒に溶けていった彼を人々は誰も
気づかない。
↑
「彼を」「気づかない」だと対応が取れていないので、「彼に〜気づかない」
か「彼を〜気にも留めない」ぐらいが妥当かと思います

青い色のカフィーヤに頭を覆って、こげ茶色の瞳をぎらぎらとさせている。アブ
                     ↑
 厳密には、瞳の色は地球人なら黒のみ。色が様々あるのは、虹彩と呼ばれる
部分。「目」「眼」の意味で「瞳」を用いるのであればこの限りでありません。
ご存知でしたらスルーしてください

リズムよく建物跳んでいく姿はどこか幻想的だった。
       ↑「を」脱字?
@@引用終了(指摘付き)@@

 他に気になったことは――。
・三点リーダーは「……」を使うのが一般的なようです。
・会話の末尾に不要な句点が時折見受けられました。
・前の段落が終わるなり、会話が終わるなりして改行し、次の地の文を始める
場合、行頭を一マス空けて始めるのが一般的だと思います。

 次に、内容について。
 本編前の注釈で固い歴史小説なのかなと身構えましたが、どうやらエンター
テインメント色の強い作品のようで、一安心しました。
 始まったばかりで何とも言えませんが、本作にファンタジー的な要素がある
のかないのか曖昧な描写が散見され、そこを焦れったく感じる読者がいるかも。
 平易な表現で綴られ、すらすら読めるのですが、たまに意味を掴みにくいと
ころがありました。たとえば、従者の遺体を見つけた直後に「ラシード」と口
にしているので、従者の名前がラシードなのかと思えますし、地下室に書棚は
一つだけなのか、複数あるのかも分かりにくいかったです。時間の経過にして
も、アブガッスムが気を失ってから目覚めるまで、どの程度の時間が経ったの
かが伝わってこないような。数時間にも思えるし、翌日になったようにも読め
ます。
 繰り返しになりますが、始まったばかりで、物語としては謎だらけ。その状
態を徐々に解きほぐしつつ、盛り上がっていくような続きを期待しています。

 ではでは。




 続き #5950 永山さま。
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