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★タイトル (XVB ) 09/12/24 00:29 ( 19)
絵本感想>よるくま クリスマスのまえのよる $フィン
★内容
よるくま クリスマスのまえのよる
作・絵: 酒井 駒子
出版社: 白泉社
本体価格: \1,000
ISBN: 4592760891
酒井先生の「よるくま」のクリスマスヴァージョンだと思いました。「よるくま」では
母親に子供が{よるくま}のおかあさんさがしのことを語っているのだけど、本当は母
親がどこかにいっちゃった不安な子供の心を{よるくま}に同調させてファンタジー風
に料理しているのだと思いました。本当はそんな深読みせずに楽しく読むのが王道なの
ですけどね。ついつい癖で深読みしてしてしまいます。
さて今回の「よるくま クリスマスのまえのよる」ですが、昼間男の子がおかあさんに
こっぴどく怒られたのでしょう。それで悪い子にはさんたさんこないよでもいったのじ
ゃないかな。前回{よるくま}がきて、{よるくま}がおかあさんのもとに帰れたこと
で安心した子供の心が、今回おかあさんに怒られたことで不安で心の中のよるくまの復
活となったのでしょう。よるくまの不安は子供の不安、そして今回もよるくまがおかあ
さんにあえて、クリスマスの朝目覚めるとプレゼントが置かれているのを見て子供が安
心するお話です。