AWC 本の感想>『夜は短し歩けよ乙女』   永山


        
#5488/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  09/05/11  20:31  ( 20)
本の感想>『夜は短し歩けよ乙女』   永山
★内容
・『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦 角川書店)13/0562
 部の後輩に当たる“黒髪の乙女”に一目惚れした“先輩”は、夜の京都を歩
き回る彼女を追い、接触を図ろうとする。一方、黒髪の乙女はそんなことに気
付くはずもなく、オモチロイことを求めて、あっちへふらふらこっちへふらふ
ら。
 不思議でキュートで奇妙な味の連作恋愛小説。

 ひいきにしているミステリ評論サイトに載っていたので、読んでみました。
あとで調べてみたら、昔、本屋大賞の二位になっているのね。
 内容は、ミステリとは呼べないでしょうけれど、これはいい。予備知識なし
に読むのがいいでしょう。私は気にならなかったですが、中には独特の文章が
合わない向きもいるようなので、しばらくは我慢して読むように。
 虚と実の間にある壁を、すーっと通り抜け、両者を違和感なく渾然一体とし
てしまう書き方がうまい。三崎亜紀と似たタイプと言えるかも。細かな点で不
満がなくはないですが、そんなことどうでもよくなる書きっぷり。
 四編からなる連作集ですが、決着する最後の作品が一番つまらなく感じたの
は、もっと続きを読みたいと思うあまりか、それともやや強引な結び方だった
せいか。多分、両方ともなんでしょう。

 ではでは。





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