#3826/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (XVB ) 06/12/21 16:18 ( 31)
感想>SF全集35>待っている女 $フィン
★内容
『待っている女』
著者 山川方夫
(早川書房 世界のSF35より)
主人公の男が妻と喧嘩して、妻は出ていく。男は一人部屋にいるのだけど、近所の煙
草屋に赤電話をかりにいったとき、そこに若い綺麗な女が立っているのに気がつく。女
は2時間も前から立っているらしい。男は誰かを待っているのだと思うが、誰もやって
こない。一時間たち二時間たち三時間たっても女は立っている。男は気になって気にな
ってしかたが、夜の11時になって妻が帰ってくる。女はいなかった。妻は実家で悪口
を並べているわけでもなく、ただ立っているだけだったという。男が見た女は、幻想だ
ったのかそれともというお話です。
立っている女と家でじれている男の葛藤を描くだけだから、映像化は無理だね。素人
制作映画になりがちだけど、ラストのインパクトが悪いな。男がじれてじれてじれてい
る役をしないといけないのだけど、女がたたたっているだけだから、映像化は無理で、
文章として読む方が雰囲気出ているな。
この物語も時代を表していますね。出前を頼むのに、わざわざ煙草屋の赤電話までい
かないといけないし、煙草屋から直接煙草を買っているしね。古きよき昭和30年〜4
0年の時代を感じさせますね。
今ではみんな携帯を持っていて、赤電話は絶滅し、テレフォンカードがいれられる緑
の電話もかなり減ってしまって、どるちゃん携帯持っていないから、家に電話をかける
ときでも公衆電話探すのだけど、昔あった場所には公衆電話なくなっているしぃ……携
帯持っていないと不便ですぅ。
それからどるちゃん、冬の最中待つの苦手ですゥ。待ち人がない場合はなおさらそん
な非経済なことしたくないですぅ。どるちゃんストレス発散させるのなら、ギャンブル
……じゃなくて、食べることですね。だからメタボリから抜け出せない。くぅうぅぅぅ
ぅ。