AWC 感想>SF全集35>人脳培養事件   $フィン


        
#3821/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (XVB     )  06/12/20  16:10  ( 21)
感想>SF全集35>人脳培養事件   $フィン
★内容
『人脳培養事件』 

著者 佐野洋 
(早川書房 世界のSF35より) 

35歳にして学位を取り助教授になっていた男が、人間をいきたまま解剖し、脳を取り出
し事件として扱われた。主人公私は週刊誌の婦人事件記者である。最初人道的に非難し
ていた私は、この男の魅力にメロメロになり、やがて婚約する。そして解剖した脳が生
きていることを証明するために、ロボットの身体の中にいれ、ロボットが男の真実を語
り出すというお話。 

うーん、そのままタモリが司会している世にも奇妙な物語に、原作本として出したら面
白いかもしれないね。ぷかぷか浮かぶ脳みそが脈を打っている図なんて絵になるのじゃ
ないかなぁ。そしてロボットが語り出す真実など衝撃的でいいんじゃないかなぁ。視覚
的に考えてもこの原作だと絵になるだろうね。生きている人間から生脳を出すのなん
て、俳優でいったら佐野史郎さんがやったら怪演をしてくれそう。あーでも、あまりに
役がはまりきっているので、ありがちな物語になるかなぁ。SFとしては斬新度はあま
りないものの、30年ぐらい前の物語であってもちっとも腐っていないと思います。 
ドグラマグラは精神病院の描写とかは古そうだけど、今読んでも斬新だね。 
 
 





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