AWC 本の感想>『七月は織姫と彦星の交換殺人』   永山


        
#3486/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  06/07/15  17:31  ( 27)
本の感想>『七月は織姫と彦星の交換殺人』   永山
★内容
・『七月は織姫と彦星の交換殺人』(霧舎巧 講談社ノベルス)
                            13/4351
 七夕当日の朝、同じ学校に通うアイドルの弓絵から強引に呼び出され、定期
試験目前だというのに、東京の撮影スタジオまで連れて来られた琴葉。そこに
は様々な芸能人に混じって、やはり同じ学校に通うナオキもいた。ナオキの誕
生パーティの最中だというそのスタジオの外で、スクープを狙っていたカメラ
マンが階段から転落、死亡した。そばには、謎めいた短冊があった。
 同じ頃、棚彦は自宅に届いたミニレターのことで、琴葉の家を訪ねていた。
ミニレターに入っていたのはやはり短冊で……。
 交換殺人であるにも拘わらず、探偵側から事件を描き、なおかつ本格テイス
トを出すことに挑んだ学園ミステリ。

 真相が暴かれる前段階で、いくつかの推理が披露され、それなりに納得させ
られるんだけど、それを否定する材料というのがどうも付け足しじみている。
真犯人がそうするという必然性があればまだいいんだが、いかにも否定のため
に状況を作りました、みたいな雰囲気が感じられる。一種のご都合主義。まあ、
名探偵の登場する本格推理に対するパロディとも受け取れるから、なかなか判
断が難しいです。
 そんな調子だから、全体的にふわふわしていて、つかみどころのない印象を
受けます。真相が明かされても、「ほんとにそれで終わりか?」って感じで、
すかっとしない。
 終わり方は、ラブコメらしい締め括りで、作者の狙い通り。よろしいんじゃ
ないでしょうか。
 色々と仕掛けのあるこのシリーズ、本作では物理的付録に加え、よくあるパ
ターンも使ってきました。こういう遊び心は好きです。今後も期待。

 ではでは。雷で停電の恐れがあるため、早めに書き込み。





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