AWC 無用の達人  談知


        
#3466/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (dan     )  06/07/10  02:57  ( 14)
無用の達人  談知
★内容
 「無用の達人 山崎方代」田澤拓也 角川書店を読んだ。
この方代というひとは、放浪の歌人と言われたひとだ。戦争で負傷して
視力が悪かったこともあって、生涯仕事にもつかず、嫁もとらず、いわば
無用の者としてすごした。ただ歌だけはなした。歌だけが、このひとが
生きたという証であった。1985年に70歳で亡くなっている。
 無用の者として生きた方代に、同じ無用の者としてのワタシも激しく
共感するものがある。無用の者というが、世の中有用の者だけでいいのか、
という思いもあるし。世のいわゆる芸術家などというものは、本質的に
無用の者だろう。ただ、その才能が金に代わることがあるから、何やら
有用の者のような顔をして世の中を渡っていけるにすぎない。金に代わらない
才能であれば、それすなわち無用の者ということになる。
有用の者にならない、という決意が芸術家など必要かもしれない。
無用で結構。無用の者として生きる。そう思い定めなければ、芸術家
などできるものでないと思うね。





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