#3318/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 06/04/14 21:00 ( 36)
つまずきの処理法 永山
★内容
NHKニュースでのテロップ、「速めざるえない」と出ていた。
私、この「〜ざるをえない」の「を」抜き用法を昔、フレボイ(だったか作
品だったか)で使って、注意してもらった経緯があるだけに気になります。
NHKでは「を」抜きを認めるようにしたのか、単なるミスなのか。案外、
テロップの字数制限の関係で、分かっていながら抜いた可能性もありそう。
つまずきの処理法>
ここのところ、『ミステリーの書き方』(アメリカ探偵作家クラブ/L・ト
リート 講談社文庫)を少しずつ読んでます。
章ごとに一つのテーマ(「プロットの組み立て方」「ワトソン役は必要か」
「削除」等)が設けられ、異なる作家がそれに基づくエッセイを寄せるか、複
数の作家がアンケート形式で答えることで、読者に「ミステリーの書き方」を
示しています。日本とは事情が違うなと感じる箇所もありますが、参考になる
のは間違いありません。推理物に限らず、小説のジャンル全般に当てはまる話
も多いし。
で、アンケートの一つに、「つまずきの処理法」があり、設問は次の二つ。
(1)あなたにとって執筆に当たっての最大の障害は何か?
(2)その解決法は?
これを自問してみると……プロットがワンパターンになりがちなことかなあ。
ミステリなんだから、筋書きがワンパターンになるのはある種、やむを得ない
ところがあると思うのだけれど、自分は、登場人物の設定までがワンパターン
になり、それがプロットの画一化につながるケースが多い気がする。閉鎖状況
に長期滞在してもおかしくない人物ってことで、やたらと学生を登場させたり、
叙述トリックを(使う使わないに関係なく)意識するが故に、異なるワトソン
役なのに文章は同じ調子になっていたり。
それでも、これらの問題は、書いているときに自分自身が面白いと感じてい
られれば、さして障害にならない。つまらない、前にも似たようなこと書いた
ぞと感じた途端、筆が鈍ります。
解決法は……プロットを練り直すというのは、この場合、登場人物の置き換
えになりかねないので、かなりの困難を伴う。よくやるのは、アイディアの追
加。アマチュアだから、分量が増えても文句を言われないもんね(笑)。
上は主に長編の場合で、連載形式だと、続ける内に終わらせるのがもったい
なく思えてくる悪い癖は、相変わらず〜。
ではでは。