AWC 伏線と暗示   永山


        
#3310/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  06/04/06  22:20  ( 27)
伏線と暗示   永山
★内容
 カーリング男子世界選手権。日本、あれから二連敗。今後のために、残り二
試合、ぜひとも白星がほしい。
 それにしても、大会の映像を見かけないなあ。女子の方は、本橋選手が大学
から表彰されたってだけでニュースになっているというのに。マスコミの大部
分は、アイドルを求めているのかな、やっぱり。

伏線と暗示>
 小説以外の物語、特に映像作品において、伏線が素晴らしいと評判の物を観
ると、期待外れが割とある気がする。そして多くの場合、作品自体は悪くなく、
紹介・評論に問題があると感じてしまう。
 というのも、伏線でないものを伏線と表現しているように思えるから。
 たとえば、「夜の街を疾駆する主人公の車。その両サイドを飛び去っていく
標識は、やけに×印のものが多い。これは主人公が、向かってはならぬ方へと
突き進んでいることの伏線になっている」という風な調子。それって伏線では
なく、暗示では? 「絵」で見せるタイプの作品では、この手のヒントを“伏
線”と見なすことになっているのか。
 一方、小説でも似たような慣例?がある気がする。副題や章題に凝り、それ
をもって伏線とする慣例が。これも暗示に過ぎないんじゃないか……。
 この手のヒントは、作者の自己満足や遊び心の表れであり、気付いた人だけ
に楽しんでもらえればいいという性質のもののはず。それをさも最重要事項み
たいに紹介されると、首を傾げたくなるし、もしも作品がそんな暗示のみによ
り掛かっているのなら、それは物語として傑作ではないと思う(芸術作品とし
てなら、傑作になり得るかもしれないけど)。

 そんなことをつらつらと考えた、木曜の夜(笑)。

 ではでは。





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