AWC 本の感想>『本格ミステリ02』   永山


        
#2501/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  04/11/20  23:09  ( 24)
本の感想>『本格ミステリ02』   永山
★内容
 今年も「このミステリーがすごい!」の結果が意外だった……。

・『本格ミステリ02』(本格ミステリ作家クラブ 編 講談社ノベルス)
                            15/5451
 病院屋上に投身自殺の痕跡があり、落下する人影を目撃した者も多数、にも
拘わらず、地面に転落者の姿はなし。そして翌日、転落死した女性が見つかっ
た……日本版『長い墜落』とも言える「人の降る確率」。電車内でふと漏らし
た殺意が交換殺人に発展、更に意外な展開を見せる「交換炒飯」。映画館の客
席で、残酷なシーンが始まると婉然と微笑む美女。しかも同じ作品に何度も足
を運ぶ。ラスト一行が効いている「闇ニ笑フ」。
 様々な趣向の短編小説に、評論や漫画まで加えた豊かで分厚い一冊。

 バラエティに富んでいます。その余り、本格とは言いがたい作品や、本格と
して並レベル(他の点で独自色があるものの)の作品がいくつかあったように
感じました。初見の作家の作品に触れられるのは、こういったアンソロジーの
いい点の一つではあるけれど、こと本書に限っては、書名に即した物を志向し、
編纂してほしい。
 それを気にしなければ、まずまず満足のできる内容。印象に残る優れた作品
が三つはあったと言えます。上の内容紹介で記した三作品とは限りませんので、
あしからず。

 これでやっと01〜04まで読破。ベストは04かな。

 ではでは。





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