AWC 本の感想>『本格ミステリ03』   永山


        
#2424/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  04/10/22  19:41  ( 20)
本の感想>『本格ミステリ03』   永山
★内容
・『本格ミステリ03』(本格ミステリ作家クラブ 編 講談社ノベルス)
                            13/4450
 目張りされた密室にフェル博士が挑むパスティーシュ、江戸時代の上方でミ
イラがユニコーンの角で侍を刺殺、マルコはジパングから如何にして黄金を持
ち帰ったのか、被害者の意図せざるダイイングメッセージ、二遺体の首を切断
し入れ換えた恐るべき理由、等など。
 二〇〇二年に発表された短編ミステリを対象に、本格ミステリ作家クラブが
選出した十一編に、評論二つを併せたミステリ著作集。

 前回感想を書いたアンソロジーの二年後。
 この年は不作感が強い。バラエティに富んだ作品が読めるのはいいものの、
全体に本格の度合いが薄く、非常に物足りない。
 また、相変わらず連作物の一編を抜き出したのがいくつかあり、しかも今回
のはそれまでの物語を読んでいないと、面白さが半減するであろうタイプが見
受けられた。
 ただ、上記の感想は本格ミステリ選集を期待して読んだから不満を覚えただ
けであって、広義のミステリのアンソロジーだと思って臨めば、充分に面白い、
粒ぞろいの一冊になっている。

 ではでは。





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