AWC 叙述トリックについて盛り上がっていますが  HBJ


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#1131/3621 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab     )  19/10/10  12:09  ( 51)
叙述トリックについて盛り上がっていますが  HBJ
★内容                                         19/10/10 12:15 修正 第2版
以下、「イニシエーションラブ」と「殺戮にいたる病」の感想ですが、
ネタバレを含みます。








叙述トリック成否の分かれ目ってなんだろうと考えたのですが
読者に思い込みがあるかどうかだと思うんですね。

「イニシエーションラブ」(特に映画の方)には思い込みがあったと思う。
デブ男が「君のために痩せる、痩せてもてるようになる」といって、
痩せたら本当にもてだして、
しかも東京に転勤になって、
「木綿のハンカチーフ」みたいに田舎の彼女を捨てる
という展開は、
そういう事はあり得る
と読者は思い込むと思うんですよね。

かたや「殺戮にいたる病」の場合、
いくら母親が宮崎勤事件などをもちだして「息子があやしい」などと言っても
思い込み、には至らない。
そうなると、言った言わないのチラ見せみたいなものになってしまう。
”大学生の息子”が家出娘にオジサンと呼ばれた、とか。
”大学生の息子”が授業をサボるのに”休講にする”と言ったとか。
思い込ませる事に失敗した叙述トリックって、
単なる用法の間違いなんじゃないかと思えたりして
苦しいんですね。

という訳で、叙述トリックの成否の鍵は
思い込みがあるか、それとも単なるチラ見せか、の違いと結論したのですが。

ところで、叙述トリック以外のミステリーって
結局チラ見せしかないんじゃないのかと最近思っているのですが。


永山さんの最近の作品も読んでいますので。
一応誤字の指摘だけ。

「驚きのバースデー」
>お見えに入る前に、
 お店?

「誤配が運んでくれたもの」
>で人度ほどとばされたこともある。


ではまた。





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