#298/1160 ●連載
★タイトル (CKG ) 04/06/28 18:58 (160)
◎6月度 CO2削減実績報告 〜そのA〜 ヨウジ
★内容 04/06/29 11:09 修正 第2版
4.考察
今年の夏は順調に暑くなっているようで、梅雨入りしたのに結構晴れて、
30度を超える日が多くありました。6月なのに上陸した大型台風があった
り、順調というよりこれも一種の「異常」と呼ぶべきでしょうか。
6月18日には毎年恒例の遮光ネットの設置を行ないました。1階南側の
遮光ネットは1年中張りっ放しなので、2階ベランダへの遮光ネットのこと
です。まだ真夏ではないので、取りあえず側面に1枚だけ張り、ベランダ屋
根部も同じ遮光ネットを張りました。真夏になったら側面を2枚重ねにし、
屋根部にはUVシートを張ります。これらを行なうと部屋が暗くなってしま
うので、梅雨明けし本当に暑くなる時期との二段構えで行ないます。
6月19日には冷風扇を出し試運転を行ないました。南側の二重サッシの
内側のサッシの一番左側のサッシの下側のガラスを外して、代わりに冷風扇
の吸気口に合わせて長方形の穴を開けた透明な塩ビ板をはめ込みました。こ
れについても例年通りです。この冷風扇は2001年5月に買ったものなの
で、今年で4年目となります。中国製でちょっと音がうるさく、具合が悪い
部分(オートルーバーがOFFにしても回ってしまう。動かないようにする
金具を作って使っています)も出て来ましたが、まだまだ使えそうです。当
時は通販でしか売っていませんでしたが、今ではどこの電気店でも売られて
おり、品数も豊富になりました。値段も以前の6割位と安くなりました。ク
ーラーが当たり前となった時代の中では地味ですが、工事不要で扇風機より
涼しくまた省エネにもなるということでそれなりに普及が進んでいるようで
す。買い替えたい気持ちもありますが、壊れてどうしようもなくなるまで使
うつもりです。
それでは今月の実績を見て行きます。電気は目標231KWhのところ実
績226KWhと目標をクリアーすることができました。月の前半までは扇
風機や換気扇だけで過ごして来られましたが、後半は連日真夏日となり、夜
は冷風扇も使う日が多くなりました。この季節やや消費電力が増加しますが、
私の家は温暖化対策で一切エアコンを使わないようにしたので、月に30〜
40KWh位増加するだけです。年初からの累計でも目標1489KWhの
ところ実績1462KWhとなり、達成率101.8%で目標を達成しまし
た。
ガスは目標11m3のところ実績12m3とやや目標をオーバーしました。
今年は6月でも暑い日が多く妻から文句が出たからです。私は水シャワーで
も良いのですが、妻はお湯でないと汗を流せないと言うのです。省エネのた
め給湯を全廃している我が家ではお風呂を沸かすよりなく、連日入浴する日
が多くなったからです。しかし、一度削減したものをまた増やすわけには行
かないので、考えて良い方法を見つけました。風呂水を洗濯に使って風呂桶
が空の日は、風呂桶のお湯の吹き出し口に洗面器を当ててお湯を洗面器に満
たし、これをタライに移すという動作を繰り返してタライにお湯を汲んで、
このお湯を使って汗を流せるようにしたのです。この季節でお風呂を沸かす
には新規で300数リットル、再利用で300リットル弱のガスを消費しま
すが、タライ6〜7分目位のお湯ならガスは60リットル程度しか消費しな
いので大幅に省エネできることが分かりました。これなら衛生と省エネが両
立します。まだそれ程暑くならない初夏はこの方法でやれます。しかし、連
日30度を軽く超えるこれからの季節は毎日お風呂を沸かします。しかし、
気温が高くなりますし、風呂水を何回も再利用するので、沸かす回数程ガス
の使用量は増えません。昨年の例で言えば7月が12m3、8月が13m3、
9月が14m3という具合に。
年初からの累計では目標122m3のところ実績75m3となり、達成率
162.7%で目標をクリアーすることができました。
水道は目標26m3のところ実績19m3と目標より大幅に少なくできまし
た。5月からは昨年も2人暮らしでしたから、この差は純粋に削減努力によ
るものです。炊事洗濯時の節水が効いているのだと思います。食生活の工夫
と風呂水の洗濯への100%再利用。これだと思います。まとめておかずを
作ったり、ご飯を炊いたりすることは省エネになるだけでなく、節水にもな
ります。内は自動二槽式洗濯機なので全自動洗濯機のことは知りませんが、
風呂の残り湯は「洗い」に使うだけでなく「すすぎ」にも使っています。本
当は「洗い」から「すすぎ」〜「排水」まで自動でできるのですが、これだ
と「すすぎ」に風呂の残り湯が使えないので、「洗い」〜「排水」と「すす
ぎ」〜「排水」の大きく2回に分けて行なっています。「すすぎ」は標準で
は水を替えながら自動的に3回行われ、3回目の「すすぎ」は水をオーバフ
ローさせながら行われ終わります。しかし、これでは2回目の「すすぎ」に
風呂の残り湯が使えないので、1回目の「すすぎ」〜「排水」と2〜3回目
の「すすぎ」〜「排水」に分けて行なっています。2回目の「すすぎ」用に
ポンプで汲み上げるとちょうど風呂の残り湯がなくなります。3回目の「す
すぎ」は2回目の「すすぎ」と連動して機械が自動的に新水をオーバフロー
させながら行なうので、洗濯水は十分に綺麗になり、皮膚等の健康上の問題
はありません。これにより風呂の残り湯が100%再利用できるというわけ
です。少々手間は余計に掛かりますが、大したことではありません。タライ
に洗濯板で洗濯していた昔に比べれば天地程の差がある楽なものです。
年初からの累計でも目標80m3のところ実績55m3と達成率145.5
%で余裕を持って目標をクリアーすることができました。
この結果、今月のCO2 排出量は目標38.92Kgのところ実績37.
84Kgで目標をクリアーすることができました。年初からの累計でも目標
269.56Kgのところ実績232.24Kgとなり、達成率116.1
%で目標をクリアーすることができました。
このままでは日本は京都議定書の削減目標を達成できません。2008年
−2012年の間に1990年レベルの6%削減という目標のところ、逆に
5%増加になってしまうようです。とうとう政府も業界も動きませんでした。
まだ環境税の「カ」の字もできていません。企業の自主的努力で目標を達成
できる程削減できないことは最初から分かっていたことです。日本もアメリ
カに並みに消極的と言わねばなりません。
原子力や自然エネルギーの使用率アップによるCO2削減の話は出ますが、
何故、省エネによる削減は言わないのでしょうか。原子力は意外とコストが
掛かるということが言われ、かつ安全性に深刻な問題があります。自然エネ
ルギーは安全性には問題はありませんが、必要エネルギーの極一部しか賄え
ません。だから省エネという対策が欠かせないのですが。
地球環境は人類のかけがえのない最も重要な存在基盤ですから、今求めら
れているのは環境優先の発想です。可能か不可能か、またいつ実現するかも
分からない科学・技術を当てにしてそれまで対策を先送りする程余裕はない
はずです。基本的には壊れた環境は失われた生態系は二度と元には戻りませ
ん。そういう意味でも対策の先送りは許されません。今なおエネルギー使用
量が急増しているのは、生活のためではなく、より巨大な贅沢・娯楽を追求
しているからです。私たちは平均的には衣食住と言った最低限の生活には困
っていません。「経済だ、経済だ」「生き残るためだ、生き残るためだ」と
言いますが、それは個々の企業とそこで働く従業員のレベルの話です。例え
ば「42インチ、50インチ。いや100インチのプラズマTVも作るぞ」
と生き残るために日夜必死の努力を続けている企業のことです。でも、そん
なに大きなテレビがなくても私たちは十分に幸せに生きて行けます。いえ、
テレビだけでなく急成長を続ける経済活動のほとんどはなければなくても済
むとてつもない贅沢・娯楽を追求するためのものです。そんなことのために
存在基盤である地球環境が壊れて良いのでしょうか。いえ壊れて良いはずが
ありません。このことは企業経営者や業界の利益を代弁する政治家等有力者
も皆分かっていることですが、見当外れの口実を言って実行しません。いえ、
実行すると競争に負けてしまうからです。
よって人類は素晴らしい知性を持ち合わせていながら、待ち受けている重
大な危機に対処できないでいます。ここはやはり自分の立場や利益を超えた
良識や理性を持った人々が牽引役にならなければなりません。それを波及さ
せ企業が取り組まざるを得ない状況を作り出せば良いのです。法制度の整備
を早急に行なわなければなりません。法制度がCO2削減の原動力になりま
す。早ければ早い程未来はより明るくなります。
しかし、国や企業がどうであれ、個人である私たちは何でも実行すること
ができます。家庭から排出されるCO2の割合は益々増加しています。個人
である私たち一人一人が行動を起こせば世界は変わります。私たちの消費行
動の総合こそが地球環境を決定付けているからです。
私たちが排出したCO2は大気中に溜り二度とは回収できず、地球環境と
そこで暮らす私たち自身に害悪を及ぼし続けます。省エネをすれば確実に害
悪は減ります。
今日からあなたのできることすぐに始めてください。みんなの努力で私た
ちのかけがえのない◎地球環境を守りましょう!!!
ヨウジ
P.S.CO2 の計算には下記のフリーソフトウェアを使ってください。
NIFTY
FGALAP/4/8 (https://iw.nifty.com/iw/nifty/fgalap/lib/8/index.html)
1111 BXC02020 01/01/02 136625 CO2_122 .LZH 地球温暖化対策CO2 V1.22
VECTOR
http://www.vector.co.jp/pack/dos/edu/science/co2_122.lzh 01/01/02 136625
地球温暖化対策プログラム(光熱費等の使用量からCO2排出量を計算
説明ページ: http://www.vector.co.jp/soft/dos/edu/se035828.html
私のホームページからもダウンロードできます。(下記URL)
*--------------------------------------------------------------------*
| Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2 |
| PC-VAN:CKG36422 e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp |
| NIFTY :BXC02020 e-mail:BXC02020@nifty.com or BXC02020@nifty.ne.jp |
| Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/ |
*--------------------------------------------------------------------*
P.S. 地上デジタル放送のサービスエリアになる2年後までには、私の家で
もプラズマTV等大画面テレビを購入したいと思っています。ただし、
普段は消費電力64Wの14インチテレビを観ます。たまに余程良い映
画とかドラマなどを鑑賞する時にだけ大画面テレビのスイッチを入れま
す。例えば「タイタニック」とか「ターミネーター」とか「ハリーポッ
ター」などの大作とか、「冬のソナタ」などの名作ドラマとかの場合に。
実は現在も40インチのプロジェクションTV(消費電力250W)
も持っていますが、そのような使い方をしているので、報告書に書いた
ような省エネ生活ができているのです。でも、一般の人はこんなことま
でして省エネはしないだろうし、テレビ以外のものにはこのような方法
での省エネはできません。例えば車は2台持ってもそんなにエネルギー
消費は変わらないし、エアコンも同じです。車は止め自転車や公共交通
機関で済ますとか、エアコンは止め冷風扇で済ますなどの真正面からの
取り組みがなければCO2の劇的な削減はできません。だからやはり本分
に書いたように贅沢・娯楽の追求を慎み、環境保護優先の発想で取り組
まなければならないということです。