AWC 読了>紅さんの『月のない夜でさえも<空と鳥>』   永山


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#3041/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  05/09/05  02:05  ( 47)
読了>紅さんの『月のない夜でさえも<空と鳥>』   永山
★内容
※サイトの方で読んだものです

 てことで、例によって、最初は重箱の隅つつき、読んでいて気になった箇所
の指摘です。

<空と鳥>
1・「中が丸見えになるのにも関わらず」
 →「関わらず」は「拘わらず」……というよりも、この文のニュアンスを推
 し測るに、「中が丸見えになるのにも構わず」の方がふさわしいような

 ・「放心したような返事を返す」
 →「返事を返す」は二重表現。「返事をする」とか「答えを返す」等でいか
 がでしょう?

 ・「月が美術部に入った、ということを知ったのはついさっきのことだ」
 →「こと」連続が気になる〜。「月が美術部に入った、ということを知った
 のがついさっき」ぐらいでどうでしょうか

2・「私は月の正面の椅子を陣取りながら、顔を机にくっつけて上目遣いで月
 を見ながらだるそうに聞いた」
 →「ながら」連続。椅子に陣取るのと机に顔をくっつけるのとを同時に行う
 姿は、かなり滑稽かも。
 →一人称での描写なのだから、自分で自分を「だるそうな」と表現するのは、
 変な気がします。
  で、上記二点を総合し、たとえば……「私は月の正面の椅子に陣取ると、
 顔を机にくっつけて上目遣いで月を見ながら、けだるい口調で聞いた」とい
 った感じでどうでしょう?

 ・「… お前のクラスにはよっぽどの短気が勢ぞろいしているようだな。」
 →厳密には、過去のことなので「勢ぞろいしていたようだな」。でも台詞な
 ので、現在形でもかまわないとは思います。ただ、月は頭がいいという設定
 だから、これくらいは過去形で言いそうな気が


 内容について。
 前半のハイテンションな乗りと、後半のセンシティブなやり取りが好対照で、
効果を上げているように思いました。個人的には、もう少し、後半に重点を置
くのもいいかなあ、と。

 そうそう、他に美術部員いるのか?と不審に思うほど、いつも姿が見当たら
ない〜(笑)。

 凛音が想いを今さら隠そうとするのは、違和感がなきにしもあらずです。月
には、とっくの昔にばれてる気がするんで。
 それ自体は、微笑ましいですけれどね。

 ではでは。





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