連載 #4524の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
俺はみゅらーず。チャムっていう魔法使いの少女と森の中で出会い、それ からキネムって言う占い師のばあさんの所に連れていかれた。今キネムから 、俺が何者なのかそしてどこで何をしてたのか、ここがどこでどんな世界な のかを話してもらうことにした。 キネムは淡々と、ゆっくりと話し始めた。 「みゅらーず、それがおぬしの名前だ。おまえはこの世界の人間ではない。 さらに言うと、おまえはおそらく自分からこの世界に入り込んできたのだ。 まず、この世界から説明しておこう。ここはオルカード地方といって、太 古の昔より晴れることのない『暗黒界の霧』を北方地方に持つ世界なのじゃ。 そして、ここは、この地方の最北東にある国のノルム王国という。 ここは直接に『暗黒界の霧』を見渡すことができる。『暗黒界の霧』につ いては後々に語ることとしようかの。 では、まずはおぬしにはあまり関係の無いことかも知れぬが、この世界の ことについてもう少しだけ聞いておいてもらおうかの。 ここノルム王国は、東を海に、西を山脈に、そして南は森に囲まれた国で の、しかも北にはあの霧がかかっておるために、守るのに適した国じゃ。 じゃからして、この国は特に外敵からの侵略などは今まで無かったのじゃ。 それが、つい50年ほど前じゃったか、突然北の空から翼を生やした生物が このノルム王国に攻撃を仕掛けてきた。 いや、それはそんな大規模なものでは無かったんじゃが、どうにも外敵か らの侵略を受けたことのないこの国じゃ、じゃからいくら軍隊があったとし ても、そのようなものではとうてい撃退できんかったじゃろう。なんと相手 は妖魔じゃったのじゃからな。 妖魔とは、異世界から現われた獣、魔法の力によって生み出された怪物で の、並みの人間ではとうてい太刀打ちできんという代物じゃ」 「ふーん、そこまでは分かったような分かんないような・・・、それが俺と どう関係してくるんだ?そして、俺は何者なんだ?」 「それはな、妖魔が現われてからというもの、この地は荒れる一方であった のじゃ。そして、今もまだそのような荒廃が続いておるというわけじゃ」 「・・・・・・」 「おぬしが、ここに現われてから、まだ1、2日くらいしか経っておらぬ。 そして、私の占いによれば、おぬしはその妖魔を倒すために動くはずなのじ ゃから・・・」 「それで、俺は何者なんだ?」 俺は、このゆっくりとした物言いのキネムに、イライラしながら聞いた。 「まあ、あわてるでない。私にも知ってることと、知らぬことはある。 ましてや、おぬし本人のことについては、私もよう知らんのじゃ。しかし な、勘違いするでないぞよ。私はおぬしの敵でもないし、妖魔共でもない。 味方なのじゃからのう。しかも、おぬしが何をしておったかは、このチャム が言った通りに宮廷騎士団に所属しておったことぐらいはわかる。 なぜなら私は、占い師であって魔法使いでもあるのじゃからの」 「じゃあ俺は騎士だったんだな?」 俺は念を押すように尋ねた。 「そうじゃ、その通りじゃ」 「じゃあなぜ・・・」 じゃあなぜ騎士だった俺がこんな所にいるんだろうか・・・ どうして記憶がなくなったんだろうか・・・ その疑問を内心でそっとつぶやく俺だった。 「キネムさんよ、あんたの言ったことはなんとなく分かったような気がする よ。それで俺にどうしろと?」 「仲間じゃ、仲間がおまえを呼んでおる」 「な・か・ま?、俺には仲間がいたんだな?」 「おお、おるともおるとも。しかも、すぐ近くにのう。」 「仲間はどこだ?どこにいるんだ?」 俺は、仲間がいると聞かされて、その仲間にすぐにでも会いたいと思った。 「城じゃ、ノルム王国の中心にある王都のノルムじゃ」 「わかったぜ、しかし仲間に会ってどうしろと?」 「行けば分かる。ほれ、チャムを供に付けるゆえ案内してもらうがよい」 「なあ、キネムさんよ・・・」 「さぁ、ゆくのじゃ。もう時間が無くなってしもうた。早く・・・」 俺が次の言葉を言う前にキネムは言い、そしてその直後・・・ ゴゴゴゴ・・・・・ 部屋が揺れだした。この揺れは並みのものじゃねえな、と内心思った。 そして、チャムが扉を開けて早く入るようにと促している。 「何が起こってるんだ?」 俺はチャムに聞いた。 「説明したげたいけど、今はそれどころじゃないわね。さぁ早く!」 しかたねぇな、と思いつつも、俺達はその部屋を後にした。 (4)につづくのであった・・・
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