連載 #4471の修正
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私は【地球環境】シリーズの一貫として「我が家のエコロジー」と題 して、環境のために我が家なりに努力していることについてご紹介しま した。その一つとして「風呂水清浄剤」使用による節水についてもお話 しました。何回も言いますように、人口の集中する都市に間断なく水を 供給し続けることは、予測の付かない気象現象下では非常に困難になっ ています。特に近年は地球環境破壊による異常気象が頻発しており、昨 年の例に見られるような全国的な大渇水と言った事態も発生しておりま す。このような事態に備えるためには、日頃からの節水が大切です。省 資源・省エネの観点からも節水を習慣付けておくことが大切です。 では、もう一度「風呂水清浄剤」とはどんなものなのかお話します。 原理は水道水と同様のようです。直径17mm位の3gの錠剤を入浴直後 に入れて置きます。すると塩素の消毒作用により雑菌の繁殖が抑えられ 、濁りや嫌な臭いの発生を防ぐことができるのです。 それから今度はどの位の節水効果があるかということについてお話し ます。普通のお家ですと、風呂水は一度使うと当然のことのように全て そのまま棄ててしまいます。中には洗濯にその一部を有効利用している お家もあるでしょう。でも、基本的には棄てています。ところが風呂桶 一杯の風呂水というのは大変な量になります。普通のご家庭なら大体 150〜200リットル位のものだと思います。身体を洗うために使う 水は除き、一ヶ月にお風呂に使う水は通常月で2250〜3000リッ トル、夏季で4500〜6000リットルにもなります。風呂水を再利 用しなければ、これらの水は全量棄てられてしまいます。これを「風呂 水清浄剤」で再利用した場合にはどの位になるでしょう。何回再利用す るかにもよりますが、通常月で5回利用した場合を計算して見ますと、 450〜600リットルで済んでしまいます。また、夏季で7回利用し た場合には600〜800リットルで済んでしまうわけです。つまり通 常月で月に1.8m3〜2.4m3、夏季で3.9m3〜5.2m3もの節 水になるのです。 「風呂水清浄剤」が塩素により消毒すると聞き、塩素は有機物と化合 して「トリハロメタン」という発癌物質を生成してしまうので返って環 境に悪いのではないかというご指摘をされた方がいましたので、もう一 度この件についてご説明します。 まず、私も化学の専門家ではありませんので「トリハロメタン」とい う物質やその生成条件については良く知りません。ですけれど、同じ塩 素消毒の水道水との比較により、「風呂水清浄剤」が特別に害悪がない ことを説明できます。実は水道水も保健衛生という重要な目的のために 浄水場で塩素を注入しています。これは水道の末端の家庭で使う時には 塩素イオンという形で残り消毒作用を持続させます。これは伝染病等の 発生を防ぐ等保健衛生上重要な役割となっています。でも、一方では水 を不味くしている原因にもなっています。これについては最近は各家庭 に浄水器が普及し除去できているようですが。それからもう一つ塩素に は問題の弊害がありました。塩素と有機物が化合して「トリハロメタン 」という発癌物質を生成してしまうということです。各家庭からは生活 排水として沢山の有機物が流れ出します。ところが塩素を含んだ水道水 も一緒に排水されます。するとある条件ではある程度の「トリハロメタ ン」が生成されてしまうことが考えられます。そこで塩素を使う「風呂 水清浄剤」が「トリハロメタン」を余計に生成してしまうのではないか という話が出てきたわけです。 ところが良く考えると「風呂水清浄剤」が特別に害悪がないというこ とが分かりました。話をお風呂に限定します。まず、「風呂水清浄剤」 を使わない入浴を考えて見ます。塩素を含む湯で身体を流し、それから 浴槽に入ります。ここでも有機物と塩素が化合して幾らかの「トリハロ メタン」が生成されます。次に浴槽から出て石鹸で身体を洗います。今 度は沢山の有機物と塩素が化合して比較的多くの「トリハロメタン」が 生成されることが考えられます。また浴槽に入ります。今度は垢が浮き 上がり最初よりは多くの「トリハロメタン」が生成されることが考えら れます。大体こんなところでしょう。 次は「風呂水清浄剤」を使う場合です。初回は新水なので「風呂水清 浄剤」を使わない場合と同じです。だから二回目以降の話になります。 入浴直後に「風呂水清浄剤」を入れます。浴槽の湯には少し有機物があ りますから幾らかの「トリハロメタン」が生成されます。でも、次回ま で濁り臭いの発生を防いでくれます。日にちが経ち次の入浴日になりま す。「風呂水清浄剤」を使わない場合と同じように、まず、浴槽の湯で 身体を流し、それから浴槽に入ります。ところが浴槽の湯の塩素は汲み 置き効果で抜けています。ここでは「トリハロメタン」はほとんど生成 されません。次に浴槽から出て石鹸で身体を洗います。今度は沢山の有 機物が出ますが、同様に浴槽の湯には塩素が含まれていないので「トリ ハロメタン」はほとんど生成されません。また浴槽に入ります。ここで も同じです。ほとんど「トリハロメタン」が生成されません。 つまり、「風呂水清浄剤」を使わない入浴では前浴と洗いと後浴で「 トリハロメタン」を生成し、「風呂水清浄剤」使用の入浴では入浴後に 「風呂水清浄剤」を投入した時にだけ「トリハロメタン」が生成される ことが分かります。「風呂水清浄剤」使用による塩素が多少濃いという ことを想定しても、浴槽中の有機物は洗いに比べれば遥かに少なく、全 体的には同等かそれより少なくなることが考えられます。それに「風呂 水清浄剤」を使わない入浴では排水後にも下水中の有機物と化合して「 トリハロメタン」が生成されることが考えられます。これはどう見積も っても「風呂水清浄剤」使用による害悪が使用しないより少なくなると いうことを意味します。 従って、「風呂水清浄剤」は大切な節水という目的のために安心して 使えるものであるということが分かりました。水資源開発にも環境破壊 が伴いますから、「風呂水清浄剤」は私が掲げる地球環境の「使い捨て 指向を止め物を大切に」のスローガンにも合致する有力な手段であると いうことです。(^。-) Mary(マリア)
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