短編 #1214の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
少年の名は、「やおい」 初潮を知ってから3ヶ月に満たない、蒼い果実である。 __________________________________ 男の指がその部分に触れたとき、その温かさに少年の体はびくりと震えた。 これから自分を支配する男の手が、氷のような冷たい手ではなく、熱いほど に温かいものであることに驚き、一瞬、男の持ち物をはやく入れてほしいと 心の底で微かに思ってしまった自分に赤面した。 その動揺を見澄ましたような、男の優しい目。 少年はその視線に耐えきれず、目を閉じて男の手の動きに合わせて自分を開 いていった。 行為に移った男は、しかしやはり残虐な獣であった。 少年の小さな突起やその付け根の柔らかいものを弄いなぶり、あるいは叩き、 少年の反応を楽しんだ。そして、その部分の写真を撮り、散々にじらせ、い たぶった上で、一転して自分の持ち物を、さきほどその指で触れていた門の 中に突撃せしめたのである。 少年にできることは、体を硬くして嵐が過ぎ去るのを待つことだけだった。 ときどき、体の力を抜いて楽になれる瞬間もあるにはあるが、男の持ち物は 容赦なく少年の神経の中枢を貫き、否応なく激痛の渦に引き戻すのであった。 いっそ、もっと強く深く、痛みの中心をえぐってほしい。そうすれば、失神 か死か、いづれにしてもこの苦痛から開放される。 しかし、少年の願いはむなしく、男は絶妙のタイミングで、気絶させないよ うに激痛を加えつづける。 あと少しで墜ちる、というところで、得物を引き上げ、小休止ののち再び容 赦のない攻撃を加えつづけるのである。 これ以上続けられたら気が狂ってしまう。少年が僅かに残った意識の底でそ う叫び始めたとき、男はようやく例のものを注入した。 少年は体の中に熱い液体が注ぎ込まれるのを微かに感じ、やっと訪れた終わ りに、心底安堵した。 が、フィナーレはこれからだった。 男は渾身の力を込めて、それを少年の体の中から一気に引き抜いたのである。 文字どうり、身が引き千切られる激痛。口の中まで血の味がした。 後始末をするときの男は、再び優しい目をしていた。 放心状態の少年は、すべて男にいわれるままに身をまかせるのみである。 着衣を整え、痛みに耐えながらふらつく足で部屋を出た少年に、男は言った。 「 次の診察は、火曜日の午後5時。今度は左の奥歯を抜きます 」 ___________________________________
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