短編 #0905の修正
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たまごの白身が黄身に宣戦布告した。 「キサマぁ!こっちの栄養取るだけ取って勝手にデカくなりやがって。 お前は生まれて、俺様は食われるだけかぁ?ふざけるな。 あ、もうヒヨコになりかかってやがる。カラは俺様のものだぞ。カラやぶった ら不法侵入および強盗傷害だ。分かってんのか?訴えてやる!!」 「そんなこといわれても....」 しかし最初から白身を栄養に成長していくようにできている黄身はとても困っ ている。 「あ、また俺の体食いやがった。くそ、卵内備品不正流用および器物損壊、名 誉毀損まで付けてやる。訴えるぞ。とまれ。 デカくなるんじゃねぇ!!」 しかし卵の成長はだれにも止められないのであった。ただ成長するだけでなぜ 罪に問われるのか、黄身にはまったく理解できなかった。 「ちくしょう。こうなったら全面戦争だ。 キサマなんか、この世からいなくなりやがれっ!!」 残った白身はいきなり決起し、体ごと黄身に突っ込むや、一緒にスクランブル してごちゃまぜになってしまった。 「へへ。これで俺様がヒヨコだ」 黄身をつぶした白身は得意満面である。 と、そのとき、ふいに卵のカラが割れた。白身はなすすべもなくふわーっと宙 を舞い、そのままフライパンの上に落ちて焼かれてしまった。 「ありゃりゃ。なにこれ?」 驚いたのは目玉焼きを作ろうとしていたどこぞの奥さんであった。 「でも、とても便利ねえ〜〜」 いきなりスクランブルされて出てきた卵にその奥さんは驚いていたが、卵焼き を作るにはとても手間いらずな奴である。 そこでこの奥さんは、今度から卵焼きを作るときには冷蔵庫の卵たちに悪いこ とを吹き込み、白身に黄身をスクランブルさせるようになってしまったとさ。 −−教訓−− 戦争して儲けるのはいつも第三者
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