空中分解2 #3026の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
ごんた君のつぶやき 1993 / 3 / 28 〜 地下道の沈黙 / そのメランコリックな陽光 〜 あなたは日曜日、朝早く図書館に行こう!!。眠たいバイト明 けの朝だけれど、、、受け付けのオヤジがブツクサうるさい奴だ けれど、、、、。 「あ〜あ!。こまるんですよ〜!、期限まもってもらわなくちゃ ね、、、他の人の迷惑だから、、え〜と。それで名前は?。」 愛想笑いでごまかして、不機嫌に軽く無視しよう!!。 日曜日の銀座線は空いている、、、浅草方面、午前8時50分。 その頃、あなたはバイト明けの疲れた足取りで家路に向かってい る。上野、午前9時。「あ〜あ、、乗り換えが面倒くさい、、」 地下道の憂鬱なホームレス、、、、、やっぱり、ちょっぴり、、 うざったい、、、。ごろりと横になっている人影。湿ったような 新聞紙、、、、。階段に座り込んだまま動かない。目を合わせな いように意識しよう。雑踏の中、不思議な沈黙があなたを横切る。 こんな朝、、憂鬱、、それ以上でも以下でもない。そんな気分。 街はすっかり春めいているのに、、、、スポーツ紙と、薄汚れ たダンボール紙。視線を心持ち下げながら、、、足元だけを見つ めよう。ポケットの中、、、イオカードをまさぐりながら、、。 なんとなく読書してみたくなる。なぜだろう?。地下道に憂鬱 な朝を迎えるたびに、、、ホームシックな人影、、、。返るべき 家路を忘れたかのよう、、、。人生の「影」をしょいこんでいる。 孤独の果て、、傷ついた心を慰めるのには、どのくらいの時が必 要なのだろう、、、。閉ざされたままの沈黙を、、。 あなたは薄ぐらい本棚と本の重みに押し潰されそう、、ハード カバーの重みを腕に感じながらカウンターに向かう。不機嫌そう に無口なオヤジが、そんなあなたを睨み付ける。あなたは睨まな い、、、ただ、愛想笑いをする。「おねがいします、、」かすれ た声で、そう、ポツリとつぶいて、、、。 「コレクター」「旅路の果て」「ママ・アイラブユー」 「影は知っている」「森のバルコニー/狭い水路」 「それぞれの海へ」「キルト」「ザ・ロンリー」 「ここがホームシック・レストラン」「美しい夏/女ともだち」 何から読み始めよう、、、、。眠たげに目蓋をこすりながら、、、 入れたてのコーヒーが口に苦い、、煙草はハードコンタクトな瞳 に痛いだけ、、、。 春色な朝の陽光が、あなたには、ただ、邪魔なだけ、、。 憂鬱を知るとき、あなたはぼんやりとハードカバーを手にしたく なっているはず、、。空回りな街の生活から逃れたいはず。 地下道の、あの重たげな沈黙が辛すぎる。 ごんた
メールアドレス
パスワード
※書き込みにはメールアドレスの登録が必要です。
まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「空中分解2」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE