CFM「空中分解」 #0480の修正
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ある・雨の日に…… 原作 磯崎節子 一宮ゆかり 著作 小嶋 6 あれから一週間がたった。 「あのー。岡崎久美さんは?」 いつものように4人で喋っていると、久美は1人の女の子に呼び出された。その子は 以前に達也と歩いていた子であった。 「私、達也君のこと好きです。ずっと前からそして今も……貴方が恋人なんて、憎らし くて、羨ましくて……悪戯電話したの私です。手紙も書きました。ごめんなさい」 「……ううん。もういいの。気にしないで」 「私、達也君にはっきり言われちゃったんです。迷惑だからもう近付くなって。すごく 辛かったけど、よく考えれば当り前のことなんですよね。本当に色々ごめんなさい」 そう言うと彼女は走り去ってしまった。久美は小声で後ろ姿の彼女に向かって、 「ありがとう」 と、つぶやいた。 「久美、良かったね。達也君はっきり言ってくれて」 「うん、でも彼女かわいそうだったな」 「もう、それだから久美はいけないんだよ」 「ねえ、あれ達也君じゃない?」 「あっほんとだ。ほら、久美行くんだ!」 「だめよ、さっちん。久美にそんな勇気あるわけないじゃない」 「へん。岡崎久美は頑張るマン!」 久美は達也に向かって走り出した。 「達也!」 街角ではもう新緑が輝いている。 …………もうすぐ・夏…………。 −End…To be continued あとがき そろそろ大学に入って2年になろうとしているのに、単位が全然ない、これは困った ことですなぁ。 ま、なにはともあれ毎日目まぐるしい生活の中で生きてます。 で、この話は3年前、僕が高校2年の冬に友達2人と、ワイワイガヤガヤと作りまし た。 なにぶん自主映画の脚本のつもりで書いたので、台詞が大部分をしめています。 が、とにかく記念すべき1作目を読んで頂いて感謝、です。 じゃ、またね。 1985年 3月
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