CFM「空中分解」 #0274の修正
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次の瞬間、僕の体は青白いぼんやりとした光に、包まれていた。体にまとわ りつくような感じの光だ。そして、驚くべき事に、僕の腹には、金色に輝く剣 が突き刺さっていた。痛みは更に増し、叫びも声にならずに喉元をのたうち回 っている。体が粉々に碎け散るのではないかとさえ思える。傷口からは血がに じみだし、意識は深く暗い海の底へしずもうとしていた。 その時である、ジャンさんの手が、僕の腹を貫いている剣に伸び、その剣を ゆっくりと引き抜いた。それと同時に傷からは真っ黒な血が勢いよく噴き出し た。僕は、血を止めたい一心で、傷を押さえた。すると、さっきまで噴水のよ うに噴き出していた血は、たちまち止まり、なんと傷口までが溶接をするよう に塞がってしまった。僕は、何がなんだか判らずに、しゃがみ込んだままジャ ンさんを見上げた。ジャンさんは、金色の剣を高く振り上げ 「これは、賢者の剣だ。君にも、御許しが出たのだ。」 と僕に向かって呟いた。そのジャンさんはまるでさっきまでとは別人のように 見え、僕は嫌な夢でも見ているような気持ちになった。気持ちの整理もつかず 放心状態の僕を彼は、洞窟の更に奥へと導いて行った。 <つづく>
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