CFM「空中分解」 #0266の修正
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(3) 草薙は眠りから覚めていた。 2本目のボトルを空にしてしまったのが午前2時半頃であるから、かれこれ 11時間近く眠っていたわけだ。 レストル−ムにある、大画面のテレヴィジョンが臨時ニュ−スを報道してい た。 40インチ程もあろうか、その大画面に映し出された映像は宛ら映画館のス クリ−ンを見ている様である。 腔な目でそれを見ていた。 目覚めたばかりであるから、目の焦点が定まらない。 無償に喉が渇いている。 まるで、喉から胃袋がウイスキ−のアルコ−ルで溶けてしまったような感じ がした。 冷たい氷水が飲みたかった。 徐に立ち上がろうとした時だ。 「 草薙さん、」 振り向くと、大橋がロッカ−ル−ムの前で手招きをしている。 このサウナの支配人で、小柄だががっしりとした体格ををしている。 常連であるから当然、草薙の名前を知っている。 警視庁の刑事だということも大橋には話してある。困った事があったら何時 でも相談しろと。 ふたりは妙に気が合った。 「 どうした? 」 歩み寄りながら話しかけた。 大橋は目線をロビ−の方に向け、草薙に合図を送った。 フロントの前に男が二人、一見して自分と同業者であることを草薙は察した 。 「 ありがとう。」 大橋に礼を云ってレストル−ムを出た。 「 非番だというのに、クソッ」と草薙はつぶやいた。 なにかの事件だということは察知できた。
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