CFM「空中分解」 #0212の修正
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その学生風の男は、生温い風の吹く送迎デッキに突っ立っていた。何か考え ごとをしているらしく、前の方でいちゃついてるカップルの女のスカートが、 突風で捲れ上がって中が丸見えになっても、足元に100円玉が落ちていても、 ただ突っ立っているだけだった。 そんな彼の目の前を、夕焼けに機体を染めたジャンボが滑走路へゆっくりと 進んで行く。 「さようなら。」 とそのジャンボに向かってつぶやくと、出口へとぼとぼ歩き出した。 男がバイクにまたがってヘルメットを被り、エンジンを駆けた時、先刻のジャンボが 轟音を響かせて飛んで行った。尾翼に反射した太陽が一瞬、後を追っていた男の眼を とらえた。 「また、会えるといいね・・・。」 と、再びつぶやいた。夕焼けの空に吸い込まれていくジャンボにむかって・・・。 <つづく>
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