CFM「空中分解」 #0177の修正
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真夜中に旅立つ事について 僕らがオートバイで旅立つのは決って真夜中だ。午前2時の時もあれば、も う早朝の午前5時のこともある。しかしいつでも真っ暗なうちに走り出すこと に変わりはない。 ある人がこんなことを言っていた、旅とは自分の周りの日常を振り払うこと だ、と。僕達はまさに、暗闇の中に日常を置き去りにすることで、旅をスター トさせる。 見なれたはずの街も、ささやかな眠りに就いた姿を呈し、それだけでも十分 に、日常からかけ離れている。あっという間にその街を闇の彼方に置き去りに して、更に深い闇の中をヘッドライトの光だけを頼りに走り続ける。やがて朝 日が運んでくる光の粒子が、何処からともなく空気の中へ洩れ出し、左右に広 がる風景をぼんやりと浮き上がらせる。その光の粒子がヘッドライトの光をか き消す頃、僕達の眼の前に現れる景色には、既に日常性はない。 TOMO
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