CFM「空中分解」 #0095の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
SF宇宙船アルゴ号よ! 永遠に パパ・ブル−ス プロローグ ---- 絶望 [20XX年 XX月 XX日] (1) 1986/11/15、あやふやに終結を迎えてしまった、第一次B4ボード核戦争。 いったい原因は何であったのか。いや今になって、原因を追究したところで仕 方のない事である。あの戦争で使用された核ミサイルの為、地上は極度の放射 能汚染にみまわれ、 生物の殆どが死滅してしまった。わずかに生き残った人々 は、その生活圏を地底に移した。 我がSHU−NET共和連邦も、その活動本部を地下3000mの地底に移 し、かろうじて国家機能を維持していた。 "ニコ国務官主任より、現認報告です。" --- 相変わらず、無愛想な音声だなぁ --- 端末の無機的な発声に、うんざり しながら、シュウ司令はモニターを見詰めた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 現認報告 [No.091319] 20XX.XX.XX 国務主任 ニコ・チヤーン 現在、我が連邦における・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・は、下記のとうりであります。 生存者人口: 2,183人 ------ このうち健康な者: 217人 原子病患者:1,966人 生命維持装置の耐久限度年数: 残 13.7年 食糧自給の限度年数: 残 4.2年 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・ 地上に於ける放射能が安全値になるまで、あと28年は地底で・・・・ ・・・・・・・・ 彼は、いらだたしく言った。 「ニコを呼び出してくれ!」 "報告を続けなくでも、よろしいですか?" 「かまわん、早くしろ!」 "わかりました。ニコ国務主任をコールします!" 「はい! ニコです。お呼びですか?」 「念のため聞く! 君の報告に間違いはないね?」 「ええ! ........残念ですが。」ニコ国務主任は生気のない声で答えた。 「そうか ......間違いないか。」 そう言うと、彼はゆっくりとモニターを消した。確認するまでもなく、それは 容易に理解できる事であった。しかし、あの日以来、毎日のように原子病に倒 れ、次々と死んでゆく人々を見てきた彼にとって、報告書の内容は、確認せず にはいられないものであった。 --- 私は、地上に戻る為に、あの緑に満ちた美しい地上に戻り、もういちど太 陽の光を全身に浴びたい為に、地底生活に耐えてきた。私だけではない、 連邦の人々すべてが耐えてきた。しかし、それは見てはいけない夢だった と言うのか。我々には、絶望の中で死んでゆくことしか残されていないと 言うのか............ 「ノイマン... ノイマン答えよ!」 彼はメインコンピュータをコールした。 「我々が生存できる確率は?」 >確率は 0% >補足します。生命体死滅まで、4年2カ月8日9時間です。 「4年2カ月ではないのか?」 >人間は絶食状態でも数日生きられます。 「そうか....... そうだったな。」彼は苦笑いした。 その時、資源開発長官ボーブが真剣な面持ちでコールた。 「司令! コード139です。 急いでエリア09の採掘現場に来てくだささ い!」 --- コード139! 第1級非常事態! いったい、何が.......? 「よし! わかった。すぐに行く!」 そう伝えると、彼は司令室を飛び出た。
メールアドレス
パスワード
※書き込みにはメールアドレスの登録が必要です。
まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「CFM「空中分解」」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE