◇フレッシュボイス2 #3705の修正
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テレビ朝日系で放送のドラマ「緊急取調室」シーズン5第六回を録画視聴。ネタバレ 注意です。 取り調べ対象者がクロであることを立証するのではなく、シロであることを立証する パターン。このドラマのシリーズでは、まだなかったのかな。こういう捻りは、もう少 し早い段階で使うものだと思ってた。今回が初なら、それはそれで良く引っ張ったなあ と妙に感心する。 取り調べる相手を演じるのはイッセー尾形。これ以上ないほどの適役だったなという 印象を受けました。のらりくらりとした喋りといかにも裏がありそうな態度、それでい て誠実さや正直さも漂わせる。単なるカメレオン俳優ではない、得体の知れないキャラ クターを演じることに長けているとすら言ってよさそう。 ストーリーそのものも結構面白かったんですが、真相が見えやすいというのはやや難 点かな。分かり易さや黄金パターンは否定しませんが、“隠された真相”が(メタ的な見 方故であっても)あまりに見え見えだと、作中の探偵役の能力が劣って映ることがあり ますから。 引っ掛かったのは二点。まず、尾形演じる山田は当初、有力な容疑者だったのだか ら、当然、私物を徹底的に調べたはず。にも関わらず、終盤になって、真犯人の落とし た眼鏡を山田が拾い、会社の自分用のロッカーに仕舞っておいた、というくだりには、 正直ずっこけるレベル。私用のロッカーなんて真っ先に調べるんじゃないの? 二つ目は、山田が犯行を否認しなかった理由。確かに面白い、ユニークな設定だった ことは認めますが、ちょっと弱い。確実性の乏しさは拭えないし、所轄刑事の取り調べ の時点では、罪を認めるかのような言動に終始したのも気になる。キントリが関わって こなかったら、どうするつもりだったのか。 そんなこんなで、捻りを入れる試みは買う一方で、本作ならもっともっとよくできた 話が創れるはずとも感じた回でした。 ではでは。
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