◇フレッシュボイス2 #2215の修正
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BS松竹東急で放送の二時間ドラマ「断崖〜死のダイビング〜」を録画視聴。ネタバ レ注意です。原作は夏樹静子による小説『断崖からの声』で、未読です。 夏樹静子作品をそれほど多く読んでいる訳ではないけれど、イメージとしては社会派 風の重厚な作品も書けるけれども、映像化すると何故か軽くなってしまう、といった感 じかなあ。特に芸能界を絡めると、華やかさよりも俗っぽさが強く出るような。 本ドラマも女優が主役の一人(犯人)ということで、抱くイメージ通りに軽くて俗っぽ い作りになっていたと思います。設定としては――下り坂に入った女優と愛人の会社社 長が、ある犯罪を計画する。会社が危なくなったため、社長が崖から海への飛び降り自 殺を偽装して生き延び、海外で別人として暮らすことを目論む。女優は生命保険金で念 願の映画制作に入れる。パーティが催され、大勢のいる前で海に飛び込む社長。だが、 崖下に降りてみると姿をくらますはずの社長が死体となって発見される――という具合 で、ちょっと捻ったなかなか面白そうに感じました。それだけに、絵的な軽さはもった いない。もう一つ、愛人の女優が裏切ったのか、それとも別の犯人がいるのかという構 図に持って行こうとしているんでしょうけど、煮え切らないまま進行した気がする。な ので、最終盤になって真相が明かされたときも、衝撃はなく、これまた実にもったいな い。 探偵役として主役を務めるのはカメラマン(女性)で、女優と懇意にしている。カメラ マンをパーティに来させたのは女優で、そのときの映像記録が事件解決の端緒になるの ですが、犯人である女優は何でまたカメラマンの出席をOKしたのかしらん? 犯罪を 計画しているんだったら、記録係になり得る人物は呼ばない方がいいに決まってる。 原作小説がどんな物なのか気になって調べてみると、『断崖からの声』はこれ以外に もドラマ化されているらしく、その粗筋と本ドラマとの粗筋がまるで異なるみたい。ど ちらが原作に近いのかなあ。逆に言うと、原作をどれほどいじったのかという意味で も、原作が読みたくなった。 話は逸れますが、“断崖”で検索したら、作者として江戸川乱歩、松本清張、石原慎 太郎といった名前が並ぶのね。イメージを掻き立てやすい言葉なのかな。 ミステリ界隈では、江戸川乱歩の未完作品と小栗虫太郎の未完作品が同じ題名“悪霊 ”であるのが有名な逸話だと思います。もちろん呪いなんかではなく、偶然。(^^) ではでは。
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