◇フレッシュボイス2 #2214の修正

★タイトルと名前

★内容（1行全角40字未満、500行まで）
　ＢＳ松竹東急で放送の二時間ドラマ「去りゆく日に」を録画視聴。ネタバレ注意で す。原作は高村薫の同名短編小説で、未読です。 　主役の、定年退職が近い刑事を小林稔侍が演じています。一応、この刑事はこれまで “一花咲かせたことのない”刑事らしいんですが、そんなに無能には見えないし、やっ ていることも世間一般がイメージする刑事の鑑のような仕事ぶり。運に恵まれず、手柄 を逃してきたという意味で“花を咲かせたことがない”のであるなら、そうと分かるよ うに描出して欲しいところですが。 　河川縁の階段を転落したと思しき死体が出て来て、その姿勢や衣服がきちんと整えて あったというのが謎の一つとして提示されます。で、解明されてみると、何でそんなこ とをやったのかがよく分からない。遺体を整えたのは、殺人そのものには関わっていな いが犯人と知り合いの、几帳面な女性による仕業なのですが、その行為のせいで早々に 他殺（事故死ではない）と判断されるのだから、犯人にとって余計なことをしてくれた としかならない。にもかかわらず、その点は問題にされていない不思議。まあ、現代の 科学捜査に掛かれば、階段を落ちて死んだのか、頭部を何度も段に叩き付けられて死ん だのか区別くらい、容易に付くでしょうけど。 　その他の点に関しては、なかなか丁寧な演出で視聴者に分かり易く、しかし簡単には 見透かされない程度に装飾されており、よかった。 　刑事の妻が詐欺に引っ掛かりそうになる話も並行して描かれ、結構じりじりさせられ た。(^^;　どちらのエピソードも、予想とはちょっと違う方向に進んだのも含め、楽し めました。 　ではでは。
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