◇フレッシュボイス2 #2171の修正
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BS松竹東急で放送の映画「張込み」(日本 1958年)を録画視聴。ネタバレ注 意です。原作は松本清張の同名小説で、既読だったと思います。 前に感想を書いた「霧の旗」同様、これも繰り返し映像化されていますね。その複数 を見ているはずなんですが、「霧の旗」と違って、本作は内容があまり記憶に残ってい ません。正直、「あれ? こんな展開の話だったっけ?」とクエスチョンマークがずっ と頭に浮かんでいました。(^^; 本作も映画らしい長時間を持たせるためか、必要なのかどうか疑わしい場面がちらほ ら。特に冒頭、東京から佐賀まで刑事二人が夜行列車で向かうくだりが延々と続くの は、テレビの二時間ドラマではまず考えられない構成と言えるんじゃないでしょうか。 「東京の刑事が強盗殺人の容疑者を探し求めて、佐賀にやって来た」ことをナレーショ ンで説明して、佐賀駅で下車するシーンから始めれば充分。一九五〇年代後半の世相風 俗などを記録した、と思えば価値があるかもしれませんが、少なくとも当時リアルタイ ムでの観客向けには、東京から九州まで長時間かかるのは当たり前で、わざわざ刑事の 苦労みたいな形で表す意味があったのかどうか。 主人公は若い刑事で、逃亡犯とその愛人(と目されていたが昔付き合っていただけの 女性で、関係は継続していない)のやり取りや命運を目の当たりにして、刑事自らの結 婚について決心するという流れは、まるで青春物、恋愛物です。実際、ミステリとして の要素は乏しくて、非常に物足りない。洗濯物の干し方によって男に暗号を伝えてい る、なんて仕掛けでもあればミステリらしさが出て来るかもしれませんが、その手の趣 向が一切なくて淋しかった。 あと、撮影費用は結構掛かってるんじゃないかと。空撮があるし、鉄道と並行して車 が田舎道をすっ飛ばすシーンが長く続くし、山道を塞いだ岩を爆破して片付ける場面な んて、いるとは思えないんですが、映画的には見せ場の一つなんでしょう。 ではでは。
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