◇フレッシュボイス2 #2154の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
BS朝日で放送の松本清張ドラマ「波の塔」を録画視聴。ネタバレ注意です。 同名の原作小説は何度も映像化されているらしく、今回観たのは二〇一二年版で、初 見でした。他の版は観たことがあるようなないような……と記憶があやふやになるくら い、本ドラマはヘンテコな展開に終始していたように感じました。松本清張の没後二十 年を記念して撮られた作品で、気合いが入っていたのでしょう、俳優陣は有名どころを これでもかと言わんばかりに数を揃えてきています。が、上述しましたように脚本がヘ ンテコなのに加え、主役の検事を務めた沢村一樹の演技がいまいち、その敵役を演じた 鹿賀丈史も、キャラクター造形が劇がじみていて本領発揮に至らず。ヒロイン役の羽田 美智子は頑張っていたと思うけど、いかんせん、脚本が変だから報われていない感じ。 こう書くからにはストーリーのおかしな所をつまびらかにすべきなんですが、あまり にも多くて、全部は無理。とりあえず、検事が容疑者の家族関係をまったく把握してい ないというのはあり得ないだろうと。 ヒロインと検事は台風が接近する中、津和野まで旅行して、その日のうちに帰らなき ゃ行けないのに列車が止まってさあ大変……って、どうかしてるとしか言いようがな い。しかも豪雨の山道を歩いて駅まで向かい、途中、廃屋のような小屋で休憩するとい う一歩間違えれば遭難と言えそうな展開。 敵役・悪役の鹿賀丈史は、妻であるヒロインの同行を常に把握していると序盤で豪語 していながら、ヒロインが検事と浮気していることに気付かないし、気付いても相手の 正体をなかなか掴めない有様。 政治汚職やそれに絡む殺人事件を追っているのに、検事がやたらと私事で遠出する。 特に意味もなく、ヒロインに呼び出されてデートしたり、別の女性とお茶を飲んだり と、暇を持て余していると言わんばかり。 そんな調子だから事件解決に至らない……と言いたいところだけど、汚職に関しては 疑いが掛かって引っ張られてくる政治家や役人が、やたらと脆い。ちょっと責めれば簡 単に口を割る。 堅物で知られる田所を引き入れようと、鹿賀丈史演じる悪役はミンクのコートをきっ かけに、札束攻勢に出る。田所はその意図に気付いて料亭での会談もドタキャンしたの に、何故か検察に引っ張られる。もしかして送り付けられた金品を返していなかったの か? あそこまで突っぱねておいて、金品は手元に置いておくなんてのは普通に考えれ ばなさそうなんですが。 全体に愛憎劇っぽい場面が過多で、冗長に感じた。仮に、検事がヒロインの正体を知 り、一対一で尋問を行うのが見せ場なんだとしたら、最初から、「一夜限りの関係を持 った相手女性が、実は担当する事件の有力容疑者の妻だった」で始めてもいいんじゃな いかなあ。 ではでは。
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