◇フレッシュボイス2 #2135の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
以前、ちょっとだけ触れた読み切り漫画「鬼はよく燃えているか」(佐藤宮 KAD OKAWA『ハルタ』91号掲載)をようやく読むことができました。※以下、同作及 び同じ作者の「謎めいて恋」、さらに小説『占星術殺人事件』(島田荘司)、漫画『異 人館村殺人事件』(さとうふみや・金成陽三郎)のネタバレ気味な内容になっています ので、ご注意ください。 この作品だけが目当てだったから、電子書籍版をクーポン使って安く買えてよかっ た。(^^; 読みたくなった理由も、某巨大掲示板で本作が、『占星術殺人事件』(講談 社他)と同じトリックを使っているとの書き込みがあったためだし。 で、結論から言うと、同じトリックでした。トリックの扱い方は、どちらかという と、同じく『占星術殺人事件』のトリックを再利用した『金田一少年の事件簿2〜3巻 異人館村殺人事件』(講談社コミックス)の方に近いかも。「異人館村・」がトリッ ク再使用がかなりあからさまだったのに比べて、「鬼はよく・」の方は終盤まで隠そう という意図が感じられ、結果、大事な手掛かりの提出そのものが遅くなっている。ミス テリとしてはそこが難点ではあります。 ただ、トリックの消化の仕方は悪くない。巧みなバリエーションとまでは行かずと も、現代に当てはまるよう、うまく舞台設定したな〜。現代の科学捜査に耐えうるもの に仕立てようとする段取りがよかった。トリックが先にあって、あとから登場人物を決 めたんじゃないかって思えるくらいぴたりとはまっている。そして同じ登場人物達でシ リーズ化できそうなのも、結果的にそうなったのか否か分かりませんが、物語作りとし ては成功したと言えそう。 なお、作者の佐藤宮の八咫烏杯受賞作「謎めいて恋」(ネット公式無料配信で読みま した)では、収斂火災を利した放火トリックが使われているので、ミステリをよく読む 人なのは間違いないんじゃないでしょうか。 「謎めいて恋」は粗筋で放火について触れてあったので、“もしも放火トリックが 『火刑都市』(島田荘司 講談社)と同じだったら、さすがに同じ作者の作品から続け ざまにトリック再利用するのはやりすぎになるのでは”なんてことを思いつつ読み始め たんですが、異なっていて、ある意味ほっとしたです。(^^) ではでは。
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