◇フレッシュボイス2 #1040の修正
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だいぶ前のスカパー!開放を利して、ホームドラマチャンネルで放送の松本清張ドラ マ「脊梁」を録画視聴。ネタバレ注意です。 かつて日本テレビ系列で放映されていた「火曜サスペンス劇場」枠の一作で、調べて みると一九八二年放送、平均視聴率21.4パーセントを記録したのだとか。当時の人 気が窺えます。作中、家庭の夕餉のテレビに全日本プロレス中継(ジャイアント馬場の 方です)が映ったのも、日本テレビ系ならでは(ただし、一九八二年当時、夕飯を食べ るような時間帯からは全日本プロレス中継は撤退させられていましたが)。 内容は、ごく大雑把に言い切ってしまえば、二十一歳になる女性が恋人である男性に 掛けられた殺人容疑を晴らそうと、彼のアリバイを証言し続ける話。十年にわたる裁判 の果てに、男に下った判決は? と、こう書くと法廷ミステリのドラマなんだろうなと 想像されるでしょうが、だいぶ違う。もちろん法廷場面はあるものの、新たな物証や証 言が出でもなく、マスコミや世間に向けて強く冤罪と訴える訳でもないため、事態が冤 罪証明に向けて動いている気配はほとんど感じられず、なのに、何故か最高裁が高裁に 差戻しする。 何とも掴み所のないふわっとした展開。 で、終わってみれば、女と男の心理や愛情を描こうとした作品だったんだなと分か る。清張らしさを感じさせる締め括りである一方、終盤まで事件捜査の面では動きが乏 しく、恋愛沙汰に大きくペースを使われている。まあ、色々な登場人物の動きを描いた ことで、ラストがどうなるのかをあれやこれやと想像させる力はありました。 惜しむらくは、物語の軸足が恋愛模様に寄り掛かりすぎて、道中、推理物としての魅 力が薄かったこと。伏線もほとんどなく、最後の方でバタバタと道筋が付けられた印象 が強かった。 ヒロインを務めたのは池上季実子で、二十一歳から三十三歳頃までを演じるのにちょ うどいい時期だったのか、違和感がほぼなかった。放送当時の年齢を調べてみると二十 三。実年齢よりも上に見せる演技がうまいってことかしらん。 ではでは。
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