AWC ◇フレッシュボイス2



#3703/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/27  17:42  ( 25)
さすがに未来過ぎる?   永山
★内容
 少し前に書き込みのネタにした、複数の生成AIを競わせて小説を作る云々。
 あのとき記した件はそのままストップしているのですが、仮にあのまま推し進めたと
して、そもそもAIは競っていることを理解して出力するのかどうかという疑問が、今
さらながら浮かんで来たです。
 もしかして、競っていること自体、理解させないといけないのかしらん?
 たとえば、最初の時点で宣言しておくべきなのか。「これから小説を執筆します。あ
なたを含めた複数のAIそれぞれにアイディアや本文を出力してもらい、それらの中か
ら最良と考えられるものを採用し、次の段階へ進めることにします。アイディア等が採
用された場合、そのアイディア等を出力したAIには報酬として3ポイントがプラスさ
れます。高ポイントの獲得を目指して、よいアイディア等を出してください」みたいな
具合に……? とりあえず気になるのは、これだと生成AI同士で投票させた場合、ず
る賢く振る舞うようになることが起こり得るのかな? 自身のネタには投票できず、ラ
イバルに投じざるを得ないのだから、あえて面白くないネタに票を入れるかも? で、
もしもすべての参加AIが同じように振る舞えば、つまんないネタが一番得票する? 
それともさらにそうなる事態を呼んで、違う手を打ってくる?
 ――というようなことが、現在主流のAIのシステムではあるのかないのか。
 まあ、あるならあるで、「最優先すべきは小説の出来映えを良くすることです。その
ことを忘れて、個々の都合で暴走しないようにしてください」みたいな感じで言い聞か
せれば済む?

 あと、上に書いた疑問を、生成AIに尋ねてみようかとも思うのですが、聞いたら聞
いたで、次に似たような小説執筆競争をさせるときに、何らかの影響が出そうで、まだ
踏み切れません。(^^;

 ではでは。




#3704/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/28  17:23  ( 37)
「晴らせぬ恨みを……」かと思いきや   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「シャドウワーク」初回無料放送を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 予備知識なしで観始めました。原作は佐野広実による同名小説とのこと。佐野広実は
同じくWOWOWドラマの「誰かがこの街で」の原作者で、結構面白かった記憶があり
ます。期待が高まる。
 本作のテーマはドメスティックバイオレンス(DV)。志村昭江は、DV被害に遭っ
て夫から逃れる女性達の駆け込み寺的なシェアハウスを、鎌倉の山手で運営している。
そこは加害男性に見付からないよう、秘密の場所であり、最大四名の女性を受け入れら
れる。主人公の紀子は路子という女性に導かれ、このシェアハウスに入ることに。そこ
はたいていのことは持ち回りで行っており、仕事口として昭江が経営するパン屋で働く
ことも決められている。さらにいくつかの細かいルールがあるが、その一つが夜寝る前
にレクリエーションとして皆でゲームを行うこと。ゲームはババ抜きや数当てといった
表情を読む心理的なものばかりらしい。
 一方、鎌倉の海岸で、傷みの激しい女性の遺体が上がる。損傷の激しさ故、事故死や
自殺、他殺の判断が下しづらい。女性刑事の北川が他殺の戦で動こうとするのを、上司
の刑事(男)らは自殺で片付けようとする。死者の身元が分かったら自殺で決着だと言
われた北川だったが、身元調べの過程で死んだ女性――美佳子がDV被害で警察に一度
通報していたことを知る。北川自身、夫のDVで害を蒙った過去があるらしい。ただし
その夫とは警視庁勤めの地位ある警察官で、北川の訴えはまともに扱われなかった模
様。そんな経緯もあって、他殺の線を調べずにはいられなくなった北川は、非番を潰し
てまで独自に動き、のDVによる怪我の治療に関わった看護婦に話を聞こうとするが、
あいにくと不在。後日の再訪を約して立ち去った北川。その看護婦こそ、シェアハウス
の入居人を集めている路子だった。
 また、美佳子は夫と別れたあと、別の男・松原と同居していたと判明。松原もまた美
佳子に手を上げていたらしかった。北川は松原に疑いの目を向けつつも、話を聞き出そ
うとするが、上司の手回しによりうまく行かなかった。ところが後日、松原が自宅で亡
くなった。死因は酒を飲み過ぎたことに端を発した急性心不全とされたが、このタイミ
ングで死が重なったことに北川は不穏なものを感じずにはいられなかった。
 ――てなところがあらすじ。多少、出来事の順番が入れ替わっています。
 押さえるべきところを押さえた、続きが気になる造り。タイトルのシャドウワークが
ないを意味するお頭なくて、勝手に「影の仕事=必殺仕事人」みたいなイメージを持っ
ていました。なので……そういうことかいなと想像を膨らませていたのですが、本来の
意味を調べてみると、必殺仕事人はないな。(^^; 少なくともそんな単純ではあります
まい。
 そういったタイトルに込めた意味も含めて、今後が楽しみな作品。

 ではでは。




#3705/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/29  20:28  ( 26)
出し遅れ気味のツイスト   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「緊急取調室」シーズン5第六回を録画視聴。ネタバレ
注意です。
 取り調べ対象者がクロであることを立証するのではなく、シロであることを立証する
パターン。このドラマのシリーズでは、まだなかったのかな。こういう捻りは、もう少
し早い段階で使うものだと思ってた。今回が初なら、それはそれで良く引っ張ったなあ
と妙に感心する。
 取り調べる相手を演じるのはイッセー尾形。これ以上ないほどの適役だったなという
印象を受けました。のらりくらりとした喋りといかにも裏がありそうな態度、それでい
て誠実さや正直さも漂わせる。単なるカメレオン俳優ではない、得体の知れないキャラ
クターを演じることに長けているとすら言ってよさそう。
 ストーリーそのものも結構面白かったんですが、真相が見えやすいというのはやや難
点かな。分かり易さや黄金パターンは否定しませんが、“隠された真相”が(メタ的な見
方故であっても)あまりに見え見えだと、作中の探偵役の能力が劣って映ることがあり
ますから。
 引っ掛かったのは二点。まず、尾形演じる山田は当初、有力な容疑者だったのだか
ら、当然、私物を徹底的に調べたはず。にも関わらず、終盤になって、真犯人の落とし
た眼鏡を山田が拾い、会社の自分用のロッカーに仕舞っておいた、というくだりには、
正直ずっこけるレベル。私用のロッカーなんて真っ先に調べるんじゃないの?
 二つ目は、山田が犯行を否認しなかった理由。確かに面白い、ユニークな設定だった
ことは認めますが、ちょっと弱い。確実性の乏しさは拭えないし、所轄刑事の取り調べ
の時点では、罪を認めるかのような言動に終始したのも気になる。キントリが関わって
こなかったら、どうするつもりだったのか。
 そんなこんなで、捻りを入れる試みは買う一方で、本作ならもっともっとよくできた
話が創れるはずとも感じた回でした。

 ではでは。




#3706/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/30  19:39  ( 35)
しがしでない   永山
★内容
 BSフジで放送の松本清張ドラマ「異変街道」を録画視聴。ネタバレ注意です。
 松本清張の推理物はドラマ化された物をよく観ているのですが、時代物となるとあま
り食指が動きません。本ドラマは、あらすじ紹介を読む限り、時代物でありながらミス
テリの要素が強めのように感じられたので、視聴してみることに決めました。
 とりあえず、字幕対応していないのが辛かった。(^^; 旧いドラマで出演者も達者な
人達が揃っているのに、何故か聞き取りにくい。その上、昔ながらの言葉が頻出する
し、専門用語と表現するのは言い過ぎかもしれませんが、日常的でない単語も多かった
気がします。こういうドラマにこそ、字幕をきっちり付けてほしいもの。本放送時には
字幕がなくて当たり前だったのかもしれないけど、再放送に際して、字幕を付ける手間
を掛けてもいいんじゃないのかと。
 ストーリーの方は……ミステリ的には、「死んだはずの鈴木栄吾だが、その後、目撃
した者が出た。その目撃者が殺され――」というのが興味の端緒になっているのです
が、早い段階でちょっとがっかりするようなくだり(説明)がありました。主人公は
「栄吾は病死した」と知らされていたが、現地を訪ねてみると実際は病死ではなく、山
に入ってそのまま戻らなかったというもの。だったら事故死かというと、そうでもな
く、遺体は見付かっていない。土地柄や侍という栄吾の身分を慮って病死とされたと。
いくら江戸時代だかって、そんなことあるの? 人の生死の扱いがいい加減に過ぎる。
これでは、死んだ者を見たというのは謎として成立しません。
 かような訳で、ミステリ的な興味は早々に薄れていき余したが、全体の話の運びはエ
ンタメ要素が強めで、結構楽しめたかも。武田信玄の一族が秘匿する黄金がすべての始
まりというのは冒険活劇っぽい設定で、これなら忍者めいた面々が登場してきてもさほ
ど違和感がない。
 俳優陣も主人公の探偵?役・三浦銀之助に古谷一行、その三浦に途中から関わってい
く河村に火野正平。この二人の組み合わせって、現代物の二時間サスペンス(温泉×殺
人のやつ)でよくあったので見馴れており、しかも古谷の入浴シーン(湯治名目)が何
度もあるとあっては、制作サイドは分かっていてやっているとしか思えません。(^^) 
岡っ引きに蟹江敬三というのも、いかにもな配役。
 この手のドラマで、引っ掛かった点を挙げるのは野暮ですが、あえて一つだけ挙げる
としたら……うーん、暗い山道で敵に襲われ、逃げる三浦が、それなりに高さのある場
所から飛び降りる場面かな。一応、乏しいながら月明かりはあるものの、初めて入った
夜の山道で、何があるか分からないところを飛び降りるなんて正気の沙汰じゃないので
は。追い詰められて、そうするほかにどうしようもないという訳でもなし。あの程度な
ら物陰に隠れてやり過ごす方がよほど現実的だと思った次第。

 ではでは。




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