AWC ◇フレッシュボイス2



#3679/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab     )  25/11/06  20:54  ( 23)
今日、変になった    朝霧三郎
★内容
「ばらのまち」17回の「片腕の刑事」(竹中篤通)が医師
というのを考えると、
「ばらのまち」って、結構プロフィール重視なのではないか、と思えてきて。
「このミス」はプロフィールがよくないとダメという説がありますが。
とにかく、自分が「ばらのまち」なんて取れる気がしなくて。
「鮎川哲也賞」なんてもっと難しいし。というか絶対に受賞出来ない賞で。
とか考えている内に、投稿サイトで受ければいいんじゃないか、などと思えてきて。
それでインセンティブを貰うとか、文庫化されればラッキーじゃないか、とか。
だったらミステリーよりも異世界ものの方が可能性が高いんじゃないか、
と、異世界ものについて色々調べている内に、
(異世界ものなんて全く興味がない世界なのですが)
自分はなんの為に書いているんだろう、と思えてきて。
もしかしたら、ミステリーに関しても、
異世界ものと同じぐらい門外漢なんじゃないか、
と思えてきて。
さりとて今更、自然主義的リアリズムの純文学なんて書いても誰も読まないか、
読まれるのは二十歳ぐらいの女子大生かJKの描いた純文学だろうし。
まあ、しかし、ミステリーとSFは結構純文学と重なるところもあるので
いいとするか。
異世界ものなんて参照したのがよくなかった。
かつて「コミpo!」で漫画を描こう
などと大きく外した時の事を思い出して、おかしくなったのだ。
そんな1日でした。




#3680/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/07  16:52  ( 24)
変わるならよりよき方向へ   永山
★内容
 肩書き。
 (比較的高齢の)新人作家はプロフィールに専門職の肩書きが記されていることが多
い、と言い切れるかどうかは分かりませんが、そういう専門知識を持った人が知識を活
かして書いた小説が、選考委員を含む(その専門に対する)素人にとって珍しく、「知
らなかった。勉強になるわ〜」みたいな感覚で一段階評価がアップするというのはある
かもしれず。その結果、専門職を肩書きに持つ新人作家が一定割合現れる、ということ
なのかなと。

 純文学と異世界転生。
 純文学ミステリーと称する作品はこれまでにあったけれども、純文学異世界――語呂
が悪いので異世界純文学の方がいいかな、異世界純文学が商業作品にあったかなと検索
してみたら、数は多くないようですが一応あるんですね。
 新しいところでは、島田雅彦『大転生時代』(文藝春秋)とか。無論、私は読んでな
いので、中身は分かりませんが、惹句等では純文学と異世界転生を掛け合わせた結果、
SFになってるみたい。紹介記事に載っていた作者の言葉によれば、純文学で『転生も
の』に取り組みたくなったとありますから、根っこは間違いなく純文学なんでしょう。
 で、異世界転生を純文学でやったらSFになるんだとしたら、異世界転生ものなんて
書けない!と最初から放棄する手はないんじゃないかなあと、門外漢ながら感じた次第
です。 他方、自身が興味を持てるものじゃないと厳しいというのはあるかもしれませ
ん。なので、異世界転生を純文学で描くというのとは逆に、純文学として描きたいテー
マを異世界転生ものに落とし込むというようなアプローチを試してみるのもありかも。
……可能かどうか私には見当もつきませんが(汗)。

 ではでは。




#3681/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/08  14:53  ( 26)
水底を蹴ったかな   永山
★内容
 フジテレビ系で放送のドラマ「新東京水上警察」第五回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 前回、良くない点をたくさん挙げ、視聴を切ってもいいかもしれないとまで書きまし
たが、今回分でちょっと盛り返したかな。最終的な真相が、意外な犯人のお手本めいて
いてよかった。お手本であるが故に、メタ的には想像の及ぶ範囲内ではありますが、純
粋に作中人物の立場で考えるなら充分に意外性があったかと。
 その一方で、終盤に急転直下で示された真相は、文字通り唐突で、視聴者に対して手
掛かりが何ら提示されていなかったのは残念。あの現場は先に突き止めていたのだか
ら、せめて花火をした痕跡があったことくらいは、前もって出しておいてよかったので
は。
 ただ、その花火にしても、あのタイミングであの場所で行う理由付けが何らなく、そ
れ自体が唐突であったのが何とも言えず、残念の二段重ね。思い出の場所であるとか、
何かの記念日であるとか、ちゃんと意味づけされていれば伏線として使えただろうに。
 今回、序盤で水死体が発見されます。イカリが重しとして付けられていたので、発生
したガスが溜まって浮上したという見方が示されましたが、そこで「ん?」となりまし
た。“デビュー間近のアイドルの卵が、水死体になって浮かび上がるほどの長い間、行
方知れずになって何の騒ぎにもなっていないのか?”と。続く場面で、他のアイドルが
被害者と最後に会ったのは四日前と分かります。デビュー間近のアイドルにすれば、四
日というのもそれなりに長い空白だと思いますが、そこはさておくとして。四日間で、
溺死してガスが溜まって浮かび上がるのかなあ? 重しを付けていなくても遺体は沈む
訳で、調べてみると、事件の起きた秋口なら、浮上するまで数週間くらいかかるのが普
通らしい。
 と、気になる点もある物の、盛り返す兆しが感じられたので視聴継続。

 ではでは。





#3682/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/09  19:47  ( 20)
思っていたのと違うけど   永山
★内容
 NHK−BSで放送の海外ドラマ「サンブル川の事件」第一回を録画視聴。ネタバレ
注意です。
 実際の事件――三十年以上未解決だった――を基にした創作とのこと。思っていたよ
りも陰鬱な雰囲気で、連続婦女暴行事件を扱う内容と相まって、観るのが結構しんど
い。
 物語自体は今のところ、特筆すべき点はないように感じますが、警察の捜査には少な
からず驚かされました、悪い意味で。
 舞台は一九八八年のフランス、(多分)片田舎。今朝暴行されたと署に訴え出てきた女
性に対し、男性警察官が一人で対応に当たる。まあこれくらいは一九八八年なら当たり
前のようにされていたのかなと思うも、続く聴取の仕方がひどい。微に入り細に入り聞
いた挙げ句、「訴えますか?」と尋ねるのがもう理解できない。その直後に再び同じこ
とを聞き取るのも、何のためにやってるのか分からなかった。そのまま被害者を連れて
現場に直行し、検証を始める。どこに倒されたかを再現させる――うーん、一九八八年
時点で日本に比べて欧米はもっと進んでいるものと思っていたけど、これは大差ないな
あ。警察署の中で、容疑の晴れた容疑者が勝手にほっつき歩いて、被害者とばったりと
なるくだりにしても、いくら容疑が晴れたあととは言え、扱いが雑に過ぎる。
 事件物としてよりも、こういう不平等・理不尽さを描くことに重きを置くのであれ
ば、ちょっと見方が変わるかもしれない。

 ではでは。




#3683/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/10  16:51  ( 26)
キントリ巻き返し   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「緊急取調室」シーズン5第三回を録画視聴。ネタバレ
注意です。
 正直言って、これまでの二回を観て、今シーズンは期待できないなと感じていまし
た。第一話と二話とで前後編の一つのエピソードだ、まだこれからだと思い直し、本ド
ラマ自体の今までの実績もあって、視聴を切ることはないのですが不安な出だしだった
のは確か。
 この第三回で、その不安が払拭されたと言えそうです。それだけ面白く観ました。状
況設定がうまい。色んな可能性(組み合わせ)が想定できる造りになっていて、尺の都
合でその全てに触れて描くことは無理でしょうから、勿体ないなあと思ったほど。
 良かった点を挙げるのは他に任せて(?)、今後のさらなる進化に期待して、気にな
った点を指摘してみますと……。
 カップル配信者の事件と山岳救助隊内部の事件とが同時に(連続して)起きたのは、
たまたまであり、ちょっと気になる。メインの方のストーリー展開は、別にカップル配
信者の事件がなくても、一人の登山者が遭難したというだけで成立するのだから。ま
あ、自裁に採用されたプロットの入り組み具合が、上述の「勿体ない」に繋がるのです
が。
 土門の行状がひどくて、昔ならともかく現代なら、今回の事件が起きるずっと以前に
表面化して、問題になっているはず。悪くすれば解雇レベルでしょう。訓練中に女性登
山者をナンパしたり、職務上知り得た被救助者の女性の住所をもとに連絡を取ったりと
いったことを繰り返していたのだから、一人や二人、ネットに書きそうなもの。公にな
っていないのなら、それぞれ相手とうまいことやっていたのか?となるけど、ドラマで
描かれた分では土門は性格が最悪で、女性の前では最初取り繕ったとしてもすぐにボロ
が出そうなタイプ。この辺りに整合性があったなら、もっと評価できるエピソードでし
た。

 ではでは。




#3684/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/11  03:04  ( 25)
起点の終わり   永山
★内容
 推理作家の西澤保彦が逝去。六十四歳。肺がんで闘病中だったとか。ご冥福をお祈り
いたします。
 作風を言い表すなら……SF的な設定を土台にロジックを駆使した本格ミステリとい
ったところでしょうか。推理一つ一つを簡単には片付けず、こだわり抜くというかこね
くり回すというか。SF設定は多岐に渡っており、タイムリープ物ミステリの走りと言
えそうな『七回死んだ男』とか、瞬間移動できる男が主人公の『瞬間移動死体』、超能
力犯罪の捜査を描く「神麻嗣子」シリーズ他、様々な方向から楽しませてもらいまし
た。
 もちろんSF設定に拠らない通常?のミステリも書いていて、氏のデビュー作でもあ
る『解体諸因』をはじめとする「匠千暁」シリーズには、奇妙な謎と論理のこねくり回
しで魅せられたものです。そうそう、前にも書き込みのネタにしましたが、『解体諸
因』の講談社ノベルス初版のあらすじが、「341個に解体された主婦」となってい
て、何じゃそりゃと思って読み始めたら、本文では「34個」でした。誤植のおかげ
で、スケールダウンを感じたものです。
 と、諸作を愛読していたかのように綴りましたが、近年はご無沙汰していました。そ
れでも作品の発表・刊行が続いていたのは把握していたので、早過ぎるかつ急な訃報に
驚きを禁じ得ません。完結していないシリーズ作品もあるそうで、もし創作メモなどが
残されているのであれば、本格ミステリ作家のどなたかに締め括っていただきたいな
あ、なんて思ってしまいます。

 映像化作品があるのではと検索してみましたが、どうやらない模様。これまた意外で
す。「匠千暁」シリーズは一部コミカライズされているし、映像化にも向いているんじ
ゃないかなと。

 ではでは。




#3685/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/12  16:37  ( 21)
ウマすぎる話   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」第五回を録画視聴。ネタバレ注
意です。
 今回もベタな展開が続く。意外性の乏しさに、さすがに退屈してきたです。あまりに
もとんとん拍子に話が進む(主人公らが目指す方向に)。加えて、合間にある流れを大
幅にカットして、ポイントポイントを取り出して描くから、一層とんとん拍子に映る。
 前回ラストからの流れで期待した、親子の確執の話も思ったほどは進展せず。こうな
った背景は分かったけれども、それとてだいたい想像していた範囲内だろうし、趣向を
凝らす余地のある細部にも、おっ!と目を引くような設定はなかったように思う。強い
て言えば、競馬関係の話くらい。
 そもそも、山王社長の隠し子騒動自体が、たいして話題になっていないのかな。後追
い記事が出た様子はなく、塔の隠し子は全然知らない様子だし、隠し子の母親がマスコ
ミに突撃取材されるでもなし。ニュースバリューあったのか疑問です。
 収穫?だったのは、栗須と野崎加奈子はかつて付き合っていた間、馬の話は一度もし
たことがなかったという点。ありそうにないけど、当人達が言うのであれば認めなけれ
ばなりません。(^^;
 騎手の佐木が、茶髪を突然、黒に戻してた。理由は示されなかったけれども、別の場
面で、百合子といい雰囲気になりそうな兆しを描いていたように感じられたので、裏(描
かれていないとこ)で、百合子が茶髪は好きじゃない的なことを口にしたのかなと、想
像。外れていようがいまいが、理由説明はあとでほしいな。

 ではでは。




#3686/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/13  17:51  ( 20)
怒濤の展開   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「1972渚の蛍火」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 襲撃場面が終わったあとも、緊迫感のある展開が続く。沖縄の人と一口に言っても、
本来の考え方に経験が合わさって、立場を異にするのがよく分かる。
 連続娼婦殺しの犯人が判明。地位のある米国人でしたが、現場に指紋を残しまくって
いるのは、琉球警察には逮捕されない自信があってのことか。にしても、本国できちん
と裁かれる可能性はちらっとも頭をよぎらないのかな。十九年を経て、金を目当てに舞
い戻ってくる辺りも含め、舐めているとしか思えない。
 百万ドル強奪事件は、国防省が関与し、沖縄のギャング団にやらせていたことが推定
される(視聴者的には確定)。動機の説明があったけれども、半分だけ納得って感じ
か。そんな理由で沖縄の復帰を妨害したら、米国内で大もめにもめそう。本国政府や米
軍向けにも秘密裏にやるのならまだしも、主導権を握りたいというのが動機であれば隠
していては意味がないし。米政府が、起きてしまったことに対しベストな選択を採る、
というスタンスでいれば、成り立つのかな。
 他に気になった点を挙げると、米軍が割とストレートに、琉球警察の捜査に協力的な
こと。ダメ出しをしつつ、情報提供を惜しまないって感じが何となく妙。裏があるのか
どうかすら分かんない。
 終盤、怒濤の展開。このドラマの初回に描かれた、終戦直後の沖縄での出来事が、こ
こで関係してくるのねという構成に感心するのと、展開そのものの意外性に拍手です。

 ではでは。




#3687/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/14  17:41  ( 22)
再沈?   永山
★内容
 フジテレビ系で放送のドラマ「新東京水上警察」第六回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 また一回では解決しない構成になりました。前後編で終わるのか、それ以上になるの
か。まあそれはいいんですが、出来映えの方も逆戻りして、よくない感じになってきた
ような。
 三人組の強盗実行犯の内、足抜けしたがっていた二人が順に殺されたからといって、
残りの一人が殺害犯とするのはいくら何でも短絡的に過ぎやしないか。重要参考人扱い
ならまだしも、はっきり、「ホシを挙げた」と言っていたからなあ。それとも、警察で
はこの程度の確度で犯人と断定した物言いをするのだろうか。
 あるいは、今回分では描かれなかったけれども、第三の男が事情聴取されて殺人の自
白をしたんだろうか。それならそうと、台詞に入れてくれればいいのにと思う。
 今回の演出で目立ったのが、思わせぶりな寸止め。何か一つの事柄が明らかにされよ
うとしているシーンで、その答を示さずに次の場面に写ってしまう。これを何回も繰り
返され、うんざりしてしまいました。こういう手法は有効であっても、やり過ぎや逆効
果。程々がよろしいかと。
 碇に対する有馬の感情。やっぱり、恋愛感情として描いていたのね。ここまでの流れ
では、有馬にとって碇は、自分のことを仕事で認めてくれる上司であり、また、碇の過
去の傷が気になる、ぐらいの描写だったから、実は恋愛感情でしたと言われても唐突
で、ドラマにとって夾雑物に見える。恋愛感情であるなら、もっと描きようがあったで
しょうに。

 ではでは。




#3688/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (miz     )  25/11/15  16:25  ( 20)
こんにちは、スティールです。
★内容
地震危ない気がする!
今夜か明日やばい!

AWC(アマチュアライターズ)のホームページで、スティールで検索すると、僕の小説(ぶ
ら下がった眼球、しっちゃん、犯罪都市PK9など)が読めます。
よろしくお願いします。

30年前に八甲(生協さくら)病院に入院。25年前に原価チェーンとモメて飛び降り自死で
市民病院に入院。13年前に浅虫温泉病院に入院。3年前に札幌の渡辺病院に入院。2年
半前前に札幌五せい会病院に入院。ただいま浅虫温泉病院に入院中。

高校時代にものすごくモテました。大学でも社会にでてからもモテました。女性全員自
慰してました。
その頃うつぶせで自慰して、女を犯したり輪姦(マワ)したりしてました。
いまの趣味は男一人の乱交です。美人10人に輪姦(マワ)されてます。

ソープ嬢1000人犯しました。計2000人のソープ嬢を輪姦(マワ)しました。ソープ嬢500人
に犯されました。
高校時代にヌンチャクをクラス対抗かくし芸大会で振り回して、岩見さんとかにウケた
のですが、それから壮絶なイジメを受けました。




#3689/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/15  17:17  ( 28)
時代だな〜では済まされぬドラマ   永山
★内容
 NHK−BSで放送の海外ドラマ「サンブル川の事件」第二回を録画視聴。ネタバレ
注意です。
 前回から八年ほど経って一九九六年以降の話になってた。最初の被害者として描かれ
た女性の、小さかった子供がだいぶ大きくなってた。その間、捜査は進展してない模
様。
 前の感想の繰り返しみたいになるけれども、とにかく警察の捜査がひどい。被害者の
衣類を預かってすぐさまDNA鑑定に回すべきところを、署内の備品である冷蔵庫に、
サンドイッチの隣に保管していたとか。扱いが極めて杜撰なのは言うまでもありません
が、そもそも強姦事件の証拠品を食べ物と一緒にしておこうという感覚が理解できな
い。
 捜査は、女性の予審判事が関わったことで、少しは向上する兆しを見せますが、それ
でも地元警察の男性刑事らはあからさまに面倒くさがって、表面上は一応言うことを聞
くものの、裏では適当にやっている。男達がやる気を多少見せたのは、何番目かの被害
者が
市議会議員の妻だったとき。これまたあからさま。
 あとは女性判事が連続強姦事件の可能性訴えてもまともに取り合わないし、最初の事
情聴取の記録も抜け落ちだらけで実にいい加減。そもそも、強姦事件を大したことじゃ
ないとみなしており、ストライキの対応や交通違反の切符を切るのを優先している。
 極め付けは、被害者の証言でできあがったモンタージュが、犯人の特徴を良く掴んで
いるにもかかわらず、全然役立てていない。何せ、犯人は捜査に当たる刑事の一人と知
り合いで、一緒にサッカーをする仲だというのに。
 女性の判事も万全ではなく、被害者の女性に寄り添う姿勢が足りない。でもまあ、こ
の辺りの接し方は一九九〇年前後では当たり前だったのかなあ?
 こんな具合なので、視聴を続けるとストレスが溜まる一方かもしれませんが、刑事ド
ラ山・捜査物という意識を捨てて、社会派のドラマなんだと思って観ればいいんでしょ
う。

 ではでは。




#3690/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (miz     )  25/11/16  10:34  (  1)
永山さん、ご苦労さま。
★内容
レミントンスティールです。




#3691/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/16  16:47  ( 60)
生成AI絡みのニュース・他   永山
★内容
 お久しぶりです、レミントンスティールさん。昨日は書き込む直前に気付いたのです
が、自身の用意した文章を手直しする余裕がなく(格闘技の生配信を観ていたもので…
…)、失礼をしました。
 入院中とのこと、ゆっくり休んでご自愛ください。



生成AI>
 ここ十日ほどの間に報じられた、生成AIの創作諸々に関するニュースをちらほら
と。

・境港観光協会が主催する「妖怪川柳コンテスト」が募集中の第二十回をもって終了。
AIによる俳句と人の手による俳句との区別が困難になったため。

・AIはどこまで作詩できるのか、福岡の詩人らが実験。高度な作品が出来た一方で
「従来の表現から抜け出せていない」など課題山積。

・カクヨムが、常識的でない大量更新を遠慮するようにユーザーに呼び掛け。

 文芸関連で目立ったのはこの辺りでしょうか。他のジャンルでは音楽とか写真とか絵
とか色々ありますが、割愛。
 先の二つは、作品一つの分量(文字数)が少なめに限られている、もしくは比較的少な
い分野でのトピックス。短いならまだ類似点の発見は可能だろうと思う一方で、短いと
いうことはそれだけ数が量産され易いとも言えそう。
 俳句コンテストの終了は、区別がつかないからという理由に加え、桁違いの膨大な数
の作品が送られてくるようになったらこれまでの審査体制ではさばけない、というのが
あると思うんだけど、記事にその辺の言及はなし。
 さばけないという点では、カクヨムのお達しもこれに該当するんでしょう。生成AI
による小説執筆云々については触れていませんが、お達しを出すきっかけになったの
は、生成AIを用いた小説の大量同時更新だったと思われるので、ここに入れておきま
す。

 個人的には……AIによる文芸創作はどんどん試して、どこまで出来るかを探るのは
よいと思います。絶対に推し進めるべきとまでは思わないけど、世間の流れとして仕方
がない。
 そのことと、賞への応募・受賞とかインセンティブ稼ぎとか、小説投稿サイトや賞そ
のものが成立しなくなる等の想定される好ましからざる事態は別の問題。必要に応じ
て、棲み分けや規約で縛る。※棲み分けるにしても、生成AIによる物かどうか見破れ
ない問題がありますが……。
 そもそも、何をもって生成AIを用いて執筆した小説とするかについても意見が分か
れそう。人が書いたと言い切るには、生成AIに執筆させるのは駄目だけど、プロット
作りやアイディア出しまでならOKなのか。いや、誤字脱字表記揺れチェックすらAI
に任せたら、それは人が書いたとは言えない等々、色んな考え方があるんでしょうね。

 生成物が著作権を侵害する恐れについては、生成された物が実際に侵害していたとき
に問題化するのであって、現状、そこをチェックする責任があるのはユーザー本人(た
だし自力では限界がある。完璧(に近い)チェックは実質無理かも。チェックもAIに
任せる? それなら生成物が著作権侵害しないよう、作成段階でAIが充分気を付けて
くれよと思ったり ^^;)。

 あと、個人的に一番問題を孕んでいる気がするのが、創作物を含むデータを許諾なし
に生成AIの学習に使うこと。心理的に嫌な感じがする人がいるのは分かるし、許諾し
ないことを明示している場合は法的にも問題になり得るとかで、今後どうなるのやら。
私自身、旗色を決めかねています。
 というのも、たとえば物故作家X山Y男の著作権切れした全作品を生成AIに読み込
ませ、そのデータのみを使って新たな小説の執筆を依頼。出力された作品を、「今は亡
き大御所X山Y男先生風のAIによる新作!」と銘打って公開するのは、法的には問題
なく通ってしまうのかな、それでいいのかなとか思ったり。

 ではでは。




#3692/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/17  12:36  ( 25)
あえてのキントリ、基、揚げ足取り   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「緊急取調室」シーズン5第四回を録画視聴。ネタバレ
注意です。
 一、二話目の低空飛行に始まり、前回盛り返す兆しが見られたと思ったら、ここに来
ていきなりベストエピソードと呼べそうなのが。
 事件の構図は凝ってはいるものの、勘のいい人やこの手のドラマを見馴れた人ならば
想像が及ぶ範囲内だと思います。事実、私も最序盤でぴんと来て思い描いた全体像が、
ほとんどそのままで正解でした。(^^) ある意味、それだけ分かり易いパーツを組み合
わせ、これだけ面白い話に仕立てたのは見事。想像がついていても面白いというのは、
黄金パターンとも言える訳で、大事です。役者の演技もよかった。
 と、予想が当たった気分のよさもあってか(^^;、べたぼめ状態なので、指摘するよう
な気になった点は少ないのですが、ない訳ではなく。
 たとえば、真犯人は余計なことしちゃったんじゃないかな〜と思わないでもなし。い
くらダムの改修工事が行われたら遺体が見付かる可能性が高いからと言って、先手を打
って自ら行動を起こしたのは、藪をつついて云々てやつに映った。七年前の事件で遺体
は白骨化、衣服すら流されてしまっている。遺体が見付かっても、真犯人がやったと分
かるものなのか? エンディング間際に、真犯人がやった証拠が見付かりましたってな
短い台詞で片付けていたけれども、一体どんな証拠があったのやら? 仮に、真犯人の
物だと分かる何かを遺体が握り締めていたとしたなら一応、筋は通りますが……真犯人
はその証拠について気付いていなかったことになり(気付いていたなら、なおのこと先
手を打って行動に出るとは思えない)、でも、決定的な証拠になり得る物の紛失を気付
かないでいるのは不自然になるという、相反する状況になってしまう……。
 まあ、細かい点で気になることはありますが、充分に堪能できるストーリーだったと
感じました。

 ではでは。




#3693/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/18  16:43  ( 20)
展開が桂馬跳び   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」第六回を録画視聴。ネタバレ注
意です。
 うーん、依然として意外性のない展開が続く。強いて挙げれば、今回のラスト、ロイ
ヤルホープが勝利して幕引きという線もあるのかなという予想が少しよぎりましたけれ
ども、本ドラマの残り回数からして、それはまだ早いという判断が勝りました。
 気になるのは、この物語、一応、感動路線を進んでいるようなのですが、ぐっと来る
ものがあんまりない。もし仮に、このドラマそのまんまをテキストにした小説を読んで
も、全然感動しない気がする……。原作には大きなプラスα分があるのだと想像します
が、そこをドラマでは省いちゃってるのかなぁ? 時間の経過にしてもすっ飛ばすこと
が多くて、見える形での積み重ねに乏しい。極端な表現をするなら、物語の流れを箇条
書きで教えられているような印象を受けたです。
 あ、佐木と百合子の結婚は読み通り。(^^) 佐木の髪が黒になった理由は違ったよう
ですが。(^^; 今回また茶髪になっていたし。
 ある意味、王道の黄金パターンを突き進む本作ですが、山王社長と隠し子だった耕一
との関係については、遅々として進まない。今回も大部分で距離は縮まらない、それど
ころかかえって離れたんじゃないかと思えるくだりさえあった感じ。が、最終盤に来
て、一気に関係性が進展する兆しが見えた。どのような形になるかはまだ分かりません
が、この興味だけでも、まだ視聴を続ける値打ちはあるかなと。

 ではでは。




#3694/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/19  17:08  ( 22)
AIのある対応   永山
★内容
 生成AIによる小説執筆についての、各小説投稿サイトの反応・対応。
 アルファポリスも声明を出したんですね。生成AIを主体的に用いた作品を、同社が
催す賞・コンテストに投じること及び出版申請を行うのは禁止と。普通に公開する分に
は問題なしってことか。また、アイディア出しや校正に用いただけなら、AIで書いた
小説とは見なさず、これまで通り。一番の問題点であろう更新の頻度については、言及
がないみたい。別途、何らかの定めがすでにあるのかもしれないけど、覚えていませ
ん。(^^;

 カクヨムはカクヨムで、新たに声明を。AIを用いて執筆した作品に関しては、その
使い方に応じて、定めたタグを付けることを推奨すると。アルファポリスと違って、コ
ンテストに出すのは構わない(あくまでもタグ付を励行)。そして、生成AI使用を示
すタグを付けることでコンテストの審査に不利に働くこともないと明言。この辺の細か
な点での差違が、なかなか興味深い。

 他では、note(TALES)が、生成AIを用いた作品かどうかを自動判定する
仕組みを作っているところだとか。これも生成AIによる小説そのものを禁じるのでは
なく、生成AIによる作品が一人のユーザーから大量に同時投稿された際に、不当に有
利にならないように対策を施すためとのこと。って、自動判定とはつまりAIが判断す
るのかな? どのくらいの精度のものができるのか、気になる。生成AIを使っていな
いのに使っていると誤判定されたら、すごく嫌な気分だろうな〜。(^^;

 ではでは。




#3695/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/20  17:05  ( 38)
水没   永山
★内容
 フジテレビ系で放送のドラマ「新東京水上警察」第七回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 どんどん不出来になってる印象。刑事ドラマの皮を被った恋愛ドラマ……と呼べるほ
ど恋愛恋愛していないし、刑事ドラマとしての出来映えはいまいちどころか三つも四つ
も、「う〜ん」なレベルに落ち着いてしまっている。
 まず、前回の感想で触れた、第三の男を殺人犯とする根拠は、視聴者に示されないだ
けで何かあったのか?という点については、まったくなかったと。それどころか、程な
くしてアリバイが成立する始末。これでは日下部の暴走を笑えないだろう。
 解決できなかった事件は(ほとんど)ない、優秀な刑事であるはずの篠宮が、ちっと
も優秀に見えない。上述のアリバイ成立に対して、死亡推定時刻をごまかす偽装が用い
られた可能性を言い出して、科学捜査を信用していない。情報共有を声高に唱えなが
ら、碇らへ新情報は渡さない。まあ、この辺りのふるまいには、理由があったと終盤に
なって分かるのですが、それにしてもこのぐだぐだぶりは、周りの刑事仲間が「今回は
どうしたんだ、篠宮さん?」と心配になるレベルなのでは。
 で、おかしな行動の理由ですが、強盗犯二人を殺したのが、実は篠宮だったと。意外
な犯人の線を狙ったんでしょうけれど、それまでの視聴者に対する情報隠蔽、要は伏線
の欠如により、あまりに唐突で「やられた!」感がまったくなかった。
 篠宮は復讐のために、ドライブレコーダーのデータを自分だけ確認して他の捜査員に
は見せずにいたようですが、そんなことが果たして可能なのか。タクシー会社にデータ
提供を求めに行くことは、一人で出来なくはないでしょう(刑事は原則、二人一組で動
くが例外はあるみたい)。ただ、持って帰った膨大な映像記録を、一人で調べるのは無
理っぽい。目的の映像を探し出すだけでも大変ですが、それ以前に、他の捜査員が黙っ
てないでしょうに。誰も「手伝います」と言わなかったのか? それとも、タクシー会
社からデータ提供されたこと自体を篠宮は仲間に隠した? それもありそうにない。捜
査員が揃いも揃って、ドライブレコーダーのチェックを思い付かないぼんくらとは考え
られない。仮に、篠宮が「ああ、あそこのタクシー会社なら私が一人で行って聞いてき
たから。全部消去済みだった」なんて言ったとしても、信じますまい。
 さて、意外な展開はこれにとどまらず、もう一つありました。「篠宮が恋人を殺され
た復讐として始末した二人は、実際には殺人犯じゃなかった。真犯人は、(日下部が証
拠不足にもかかわらず暴走して引っ張ってきた)泉だった」――ということが碇の口か
ら語られるのですが、泉を犯人と特定できたいきさつが皆目不明。まさか、改めて手に
入れたドライブレコーダーの映像を調べて、泉が映っていたとかじゃないでしょうね。
もしそれなら、篠宮が気付いていないとおかしいのだから。
 こんな具合に、いいところが見当たらなくなってきました。恋愛ドラマとしても、粗
いとしか思えず。今後視聴を続けるとしたら、もう完全に、ダメ出しがメインになって
しまう。(^^; ウーム

 ではでは。




#3696/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab     )  25/11/21  13:07  ( 47)
ミステリーのトリックで騙されるのは何故楽しいのか 朝霧三郎
★内容

普通、騙されれば不快な筈なのに。

ふと思い出す、岸田秀という(昔有名だった。「ものぐさ精神分析」などで)
心理学者がいるのだが。
この人は、子供の頃、母に愛されていて、
母は何でも買ってくれた、ギターでも何でも、
しかし、勉強に必要な文房具や本は買ってくれなかった、
と言っていたんですね。
後年(50を過ぎた頃か)、今度は、
母は自分を愛してはいなかった、と言い出す。
ただ家業を継がせる為に遊びに使うものを買い与えたのだ、
勉強の道に進んで家業を継がないと困るので文房具は買ってくれなかったのだ、
と言い出す。
自分は愛されていなかった、と知って、愕然とするのですが。
当然愛してくれるであろう母が愛してくれてはいなかった、
というので愕然とする。
そして母の写真をちぎって燃やす。
これって、ミステリーのミスリードみたいな感じですよね。
岸田秀に限らず、人は、何かを与えられると、
そんなに上手く行く訳ない、と思うところがあって、
後で取り上げられると、
やっぱりダメだったんだ、とがっかりする、
というか納得するところがあるんですね。
こういうのを、自罰パラノイア(自分で自分は愛されないと思っていて、
だから愛を得ると、これは何かの嘘と思って自分で罰を与える)
とも言えると思うのですが。
ミステリーで、ミスリードで騙されて、種明かしされて、
やっぱり違っていた、
と思うのは、自罰パラノイアに似ているのではないか、と思いましたね。
人間は、何かラッキーな事が起こりそうで、
上手く行くかも知れない(ミステリーのミスリード)と思って、
やっぱりダメだった(謎解き)という事態になると、
がっかりもするが、納得もするんですね。
人がミステリーのミスリードと謎解きを好むのはこういう心理ではないか、
と思うのですが。
(追記)
そんな事じゃないかも知れない。
ミステリーを書いていて、思想もないとつまらない、
と、小難しい思想を書くのですが、非常につまらないと感じるんですね。
本格ミステリー的な謎解きがないと読者は飽きてしまうよ、と思える。
という事は、本格ミステリー的な「お約束」が言語の様な役割をしていて、
言葉が通じるから楽しい、と思えるのかも知れない。

などと思いました。

ではまた。




#3697/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/21  17:28  ( 24)
人は気持ちよく騙されたいけど騙されっ放しは嫌?   永山
★内容
ミステリーのトリックとだまされること>
 唐突ですが、最初にマジックについて。
 マジックもミステリも観ている人をだます(だますことで楽しませる)という点で共
通しています。
 ただ、一九七〇年代以降、何度かマジックブームが起きても完全に根付きはしなかっ
たと言えます。その理由としてよく言われたのが、日本人は「だまされることを嫌が
る」「不可思議な物を見せられてその仕組みが分からないと、プライドが傷付く」とい
った仮説でした。
 ひるがえってミステリを考えてみると、テレビドラマでミステリ関連の物が多い(安
定的に供給される)ことから推して、それなりに人気が定着していると言っていいでし
ょう。これは、ミステリも読者・視聴者をだますけれども、マジックと違って原則的に
最後には解き明かされることが保証されているから、プライドに傷がつかない。だかr
亜ミステリは定着したのだ……という見方。どこまで当たっているかは分かりません
が、何となく納得できる部分もあるような。(^^;

 本題からは多少外れますが、朝霧さんの書き込みにあった岸田秀氏の逸話、興味を惹
かれました。「ミステリーのミスリードみたい」と書かれているように、そのままでも
ミステリのストーリーに組み込めそう。家族や親子関係のみにとどまらず、いくつかの
バリエーションに展開できるだろうし。描き方によっては“意外な動機”になり得る
し、主人公が自身に向けられた“愛情”の本当の意味を知って愕然とするというプロッ
トにも使える。既存の作品でどのくらい描かれてきたか分かりませんが、まだまだ開拓
の余地はあるかと。

 ではでは。




#3698/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/22  16:58  ( 28)
前回がピーク?   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「緊急取調室」シーズン5第五回を録画視聴。ネタバレ
注意です。
 悪くはなかったけれども、ちょっと残念なところもあるエピソードでした。前回がワ
ンランク上の出来映えだったので、否応なしに比較してしまう。
 おかしかったのは、被害者の通称ケルベロスと、初美とのやり取りについて、警察が
何ら把握していなかったこと。ケルベロスの遺体が発見されて間もなく、初美の兄・拓
海が身代わりになってさっさと自首したため、被害者についてあまり調べる時間がなか
ったのかもしれませんが、それでも拓海とケルベロスの間には何のやり取りもされてい
なかったことはあっという間に把握している。だったら、ケルベロスが初美とやり取り
していたことも掴んでいなければおかしいと思うのですが。だいたい、初美が最初にケ
ルベロスに接触を持ったのは、ケルベロスの生配信中に「脅迫をやめてほしい」旨を書
き込んだからと言っていたから、すぐに捜査線上に掛かりそうだし。拓海も、ケルベロ
スが死んでいる現場に足を運んで、自らに血を塗りたくるのはいいんだけど、ケルベロ
スの携帯端末の類を持ち去って処分するようなことはしていない。
 また、ケルベロスはこれまで私人逮捕するときは、当人が逮捕役で、それとは別に撮
影役の仲間がいた訳だけど、撮影役に関して捜査でまったく言及がなかったのは不自
然。さらに、ケルベロスが初美を呼び出した現場に、撮影役は居合わせなかったのかと
いう疑問も残る。これらすべて、制作サイドの都合で、初美とケルベロスのつながりを
伏せていたように見えるなあ。
 恐らく映画版「緊急取調室」に間接的につながる話なんでしょう、なかなか力が入っ
ていたように感じました。レギュラーキャラクターの個性があれやこれやと垣間見える
ようになっている脚本が、今後の広がりを予感させます。
 私人逮捕系動画配信者を殺したと自首してきた十七歳男子高校生役の人をはじめ、俳
優陣のがんばりもよかった。
 それだけに、事件の捜査に関わるストーリー上のおかしな点は潰しておいてほしかっ
た。勿体ない。

 ではでは。




#3699/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/23  17:23  ( 58)
AIは小説より奇なり   永山
★内容
 無料で使える生成AI五つを“競わせて”小説を作らせてみたらどうなるだろう?と
思い付き、やってみようとしたのですが……。

 まず、当初思い付いた段取りを説明すると、落語の三題噺になぞらえて、五題噺(
話)のスタイルを採ることを基本にしようと考えました。

1.各生成AIに、「単語を一つ、出力してください。何でも構いませんが、日本語の
名詞でお願いします。固有名詞や代名詞、それから数は避けてください。」と入力。こ
れによりお題を作り出させる。
 私自身も一つ適当に考えて、六題にしようかなとも考えたのですが、全体を見渡せて
いる自分の立場だと、どうしても恣意的になる可能性があるなと思い、とりあえずや
め。

 この段階でいきなり困ったことが。一つ目とAIと四つ目のAIが出してきたお題が
同じ「机」だったのです。どうしようと少し迷ったものの、四つ目のAIの方にもう一
個別のを出させて代わりとしました。

 てことで、出されたお題は次の通り。

   机 雲 太陽 机→窓 ペンギン

 うーん、案外、バラエティに富まない。他のAIが出した単語を知るはずないのに、
被ったり、「雲」の次が「太陽」だったり。その上、被りの代わりが「窓」ってのも、
「太陽」との近い関連性を感じてしまう。
 こんな具合ですから、五つ目の「ペンギン」が強すぎる、これで作品の舞台設定がほ
ぼ決まってしまうのでは?と危惧しました。
 でも、とにかく続けてみました。

2.五つのお題「机」「雲」「太陽」「窓」「ペンギン」を用いて、小説のプロットを
作ってください。私が希望するジャンルはミステリ・推理小説ですが、他のジャンルの
方がミステリよりも面白いプロットを作れる!という自信がある場合は、他のジャンル
を優先してください。小説の長さ、すなわち長編にするか中編、短編にするか、はたま
たショートショートにするかについてはお任せします。

 こんな風に、ほぼほぼお任せ。注目は、ミステリ以外のジャンルで書いてくるかどう
かだったのですが……AIならではの忖度なのか、出力されたプロットは、どれもこれ
もミステリでした。
 そして危惧した通り、「ペンギン」がパワーワード過ぎたのか、いずれも南極の基地
を舞台にしてた。これでは面白くない。すでに実験のし甲斐がなくなってきており、や
り直すことが頭をよぎります。
 そこへ、追い打ちを掛ける事態が。五つ目のAIが、プロットを返してこなかった。
「しばらくお待ちください」って言うから待っていたけど、二十四時間経っても出力し
ないので、「無理なら無理と言ってくれ」みたいなことを聞いたところ、「今は書けま
せん」との出力が。「ペンギン」を出したおまえさんがギブアップするのかよ!って突
っ込みたくなったです。(^^;

 元々考えていた流れとしては、五つのプロットすべてを各AIに読み込ませて、どれ
が一番いいかを、自身の出力した以外の物から選ぶように仕向け、最多得票のプロット
を採用。
 次に、またお題を五つ募り、今度はそれらを絡めたトリックを考えるように入力。ト
リックに関しては、五つの中から私自身が選ぼうと思っていました。で、ここで書ける
目処がついたら、全体の詳しいプロットを自分でこしらえて、一章ごとに内容を示し、
各AIに書かせる。そこからまた一つを選んで、続きとなる次の章を各AIに書かせる
……という作業を繰り返す気でいましたが、早々に一つAIが脱落したため、何かやる
気が削がれてしまった気分。この五つ目のAI、小説執筆用のAIとのことで急遽導入
し、使い方に慣れない内に始めたのがよくなかったのかな。

 ではでは。




#3700/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/24  19:24  ( 29)
当事者感覚の問題   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「1972渚の蛍火」最終回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 考えさせられる話であった一方で、示された答というか方向性については、うーんと
首を傾げたくなるところもありました。当事者でないという点が大きいんだろうとは思
いますが……。
 物語はここに来て、大きく二つに分かれる構成になりました。
 一つは、今まで主軸として描かれて来た百万ドル強奪事件とそれに伴う川平による復
讐劇。こちらは、今回の中盤辺りまでで決着しましたが、犠牲者の多い、ある意味最悪
と言っていい結末でした。復讐する側もされる側も全員死亡。これでどう表向きにこと
を収めるのかなと心配になるレベルでしたが、米国国防省に見捨てられた不良外交官な
ら殺されても外交問題にならず、予定鳥沖縄の復帰が果たされた模様。百万ドル強奪事
件の方は、そもそもが表沙汰にされず、秘密裏に捜査が行われていたのだから、処理す
るのは簡単だとして、外交官以外に死者二人が出たのは、どうやって処理したのやら。
一般市民とするにはそれぞれ名を知られた者だから、簡単には行かないような。
 もう一点、この事件で変じゃないかと思ったのは、百万ドルの受け渡し場所として、
川平が実質的に所有するサザンクロスを選んだこと。ドラマの展開上、見栄えもあって
サザンクロスがいいのかもしれませんが、犯罪の取り引きをする場所としては、警察が
真っ先にマークするであろう建物。そのことは川平自身も承知しているはずで、何でこ
こを選んだのかの説明がいるんじゃないかと。
 そして、もう一つの事件、玉城刑事が終戦直後の兵隊時代に起こした犯罪行為がもと
で、今また人を殺したこと。同胞を殺めたことを激しく後悔し、どうすれば罪滅ぼしに
鳴るかをずっと考え、行動してきた玉城が、いざ昔のことを知る人物が目の前に現れ、
罪の露見を恐れて殺害に及ぶという心理の動きは、理解できる。ただ、捕まったあと、
部下の若い刑事に「どうすればよかった?」と問うのは、今ひとつぴんと来なかった。
そもそも、どうすればよかったかなんて、最初に悪い上官に誘われて仲間になった時点
で間違いを犯しているとしか。そこで撥ね付けていればよかったのに……と短絡的に思
ってしまう。逆らえなかったのだとしたら、戦争が終わったあとも上官の命令は絶対だ
ったとか、そういう描写を入れてほしい。

 ではでは。




#3701/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/25  16:53  ( 24)
最終コーナー手前の追い込み?   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」第七回を録画視聴。ネタバレ注
意です。
 今回も意外性はほぼなしの、王道展開でした。が、これまでと違って、感動物として
よかった。観終わって、ドラマ全体のターニングポイントに位置づけられる回だったか
らと分かる。
 山王社長から耕一へ競走馬の相続。ロイヤルホープとロイヤルハピネスの間に生まれ
た、ロイヤルファミリー。山王社長の娘・百合子と騎手・佐木との間に子供が誕生。加
奈子の子・翔平が騎手デビュー。新聞記者の連載タイトルが「継承」に決まる。そして
山王社長の死。すべてが世代交代というかバトンタッチをイメージさせる、あるいは直
接表している。
 この中で、山王社長は、ロイヤルファミリー(番組タイトルではなく馬の名前の方)
のデビュー戦勝利を見届けてから亡くなるんですけど、視聴中は「ひょっとしたら、ロ
イヤルファミリーの勝利でもう少し長らえる?」と想像したです。目標である有馬記念
までは立ち会うのかなとも思っていましたし。だけどここはさすがにリアリティを取っ
たのかな。山王の死去を電話で知らされた栗須が、耕一に父親の死を伝えるより先に、
「たった今からロイヤルファミリーの馬主は耕一様になりました」的な台詞を言ったの
は名シーンでした。今回のサブタイトル『口取り式』がここで活きてくるんだなと。口
取り式の意味を知らなかったけど、調べる前に察しが付きました。(^^)
 で、このシーンを描くために、山王社長を有馬記念まで保たせなかったのかなとも思
ったり。(^^;
 次回から新展開、というか最終章だそうで。何話で決着するのか知りませんが、俄然
面白くなってきた気がしています。まあ、次回次第ですが。

 ではでは。




#3702/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/26  17:20  ( 30)
海底を這いずる潜水艇   永山
★内容                                         25/11/26 17:21 修正 第2版
 フジテレビ系で放送のドラマ「新東京水上警察」第八回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 むー、このままだと“メダカ”ドラマになりかねないような。
 前の感想にも書いたように、駄目なところばかり気になる。“あばたもえくぼ”なら
ぬ“えくぼもあばた”になっていないとは思いますが、あれもこれも挙げてあげつらう
のはよします。
 今回は絞って三点に(多い? ^^;)。一つ目は、前から書いていましたが、本ドラマ
が恋愛物として機能していないんじゃなかろうかという疑問。尊敬と親愛と心配の情を
無理矢理恋愛感情に仕立てようとしている。そう映る。違うと言うのであれば、言葉(台
詞)ではなく、振る舞いや表情で恋愛だと分かるように描いてもらいたいもの。小中学生
じゃないんだから、「それが恋愛ってものだよ」みたいな、周りの人間が指摘するのも
なしにしよう。
 二つ目以降は、今回のエピソードそのものに関すること。まず――有力な容疑者を水
上署が先んじて呼んで話を聞くが、アリバイがあったため帰した。その後、被害者と最
後に連絡を取ったのがくだんの容疑者だと突き止めた湾岸署がその人物を引っ張ろうと
するも、姿をくらましていた。で、湾岸署の連中が水上署の主人公らを怒鳴り散らか
す。まあ別にそこはいいんです、刑事でも鑑識課員でも法医学の専門家でもない有馬
に、犯行時刻を推定させる知恵を借りて、そこから出された数値でアリバイの有無を判
断したのだから。問題は、容疑者の行方。湾岸署が行方を追う中、主人公があっさり
「見付けた」と。そのニュアンスから、主人公が単独で動いて見付けたように聞こえま
したが、どうなってんの? 湾岸署の捜査員が複数名で取り組んで見付けられない容疑
者を、いかにして見付けたのか。容疑者は何のために行方をくらませていたのか。是非
とも説明が聞きたいところでしたが、まったくなし。スルーされて、物語はそのまま続
いていきました。ほんと、ストレスフルですわ。
 最後の三つ目、紐の解けるタイミングなんて計算通りに行かないだろうと言いたい。
実験してもやる度に変わってくると思う。濡れ具合と乾く速度、波の起き方その他諸
諸、狙い通りの時間でほどけるのと同じ条件になるのは非常に難しいはず。
 次回からは観ない!とここで宣言しておけば観ないかな。(^^;

 ではでは。




#3703/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/27  17:42  ( 25)
さすがに未来過ぎる?   永山
★内容
 少し前に書き込みのネタにした、複数の生成AIを競わせて小説を作る云々。
 あのとき記した件はそのままストップしているのですが、仮にあのまま推し進めたと
して、そもそもAIは競っていることを理解して出力するのかどうかという疑問が、今
さらながら浮かんで来たです。
 もしかして、競っていること自体、理解させないといけないのかしらん?
 たとえば、最初の時点で宣言しておくべきなのか。「これから小説を執筆します。あ
なたを含めた複数のAIそれぞれにアイディアや本文を出力してもらい、それらの中か
ら最良と考えられるものを採用し、次の段階へ進めることにします。アイディア等が採
用された場合、そのアイディア等を出力したAIには報酬として3ポイントがプラスさ
れます。高ポイントの獲得を目指して、よいアイディア等を出してください」みたいな
具合に……? とりあえず気になるのは、これだと生成AI同士で投票させた場合、ず
る賢く振る舞うようになることが起こり得るのかな? 自身のネタには投票できず、ラ
イバルに投じざるを得ないのだから、あえて面白くないネタに票を入れるかも? で、
もしもすべての参加AIが同じように振る舞えば、つまんないネタが一番得票する? 
それともさらにそうなる事態を呼んで、違う手を打ってくる?
 ――というようなことが、現在主流のAIのシステムではあるのかないのか。
 まあ、あるならあるで、「最優先すべきは小説の出来映えを良くすることです。その
ことを忘れて、個々の都合で暴走しないようにしてください」みたいな感じで言い聞か
せれば済む?

 あと、上に書いた疑問を、生成AIに尋ねてみようかとも思うのですが、聞いたら聞
いたで、次に似たような小説執筆競争をさせるときに、何らかの影響が出そうで、まだ
踏み切れません。(^^;

 ではでは。




#3704/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/28  17:23  ( 37)
「晴らせぬ恨みを……」かと思いきや   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「シャドウワーク」初回無料放送を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 予備知識なしで観始めました。原作は佐野広実による同名小説とのこと。佐野広実は
同じくWOWOWドラマの「誰かがこの街で」の原作者で、結構面白かった記憶があり
ます。期待が高まる。
 本作のテーマはドメスティックバイオレンス(DV)。志村昭江は、DV被害に遭っ
て夫から逃れる女性達の駆け込み寺的なシェアハウスを、鎌倉の山手で運営している。
そこは加害男性に見付からないよう、秘密の場所であり、最大四名の女性を受け入れら
れる。主人公の紀子は路子という女性に導かれ、このシェアハウスに入ることに。そこ
はたいていのことは持ち回りで行っており、仕事口として昭江が経営するパン屋で働く
ことも決められている。さらにいくつかの細かいルールがあるが、その一つが夜寝る前
にレクリエーションとして皆でゲームを行うこと。ゲームはババ抜きや数当てといった
表情を読む心理的なものばかりらしい。
 一方、鎌倉の海岸で、傷みの激しい女性の遺体が上がる。損傷の激しさ故、事故死や
自殺、他殺の判断が下しづらい。女性刑事の北川が他殺の戦で動こうとするのを、上司
の刑事(男)らは自殺で片付けようとする。死者の身元が分かったら自殺で決着だと言
われた北川だったが、身元調べの過程で死んだ女性――美佳子がDV被害で警察に一度
通報していたことを知る。北川自身、夫のDVで害を蒙った過去があるらしい。ただし
その夫とは警視庁勤めの地位ある警察官で、北川の訴えはまともに扱われなかった模
様。そんな経緯もあって、他殺の線を調べずにはいられなくなった北川は、非番を潰し
てまで独自に動き、のDVによる怪我の治療に関わった看護婦に話を聞こうとするが、
あいにくと不在。後日の再訪を約して立ち去った北川。その看護婦こそ、シェアハウス
の入居人を集めている路子だった。
 また、美佳子は夫と別れたあと、別の男・松原と同居していたと判明。松原もまた美
佳子に手を上げていたらしかった。北川は松原に疑いの目を向けつつも、話を聞き出そ
うとするが、上司の手回しによりうまく行かなかった。ところが後日、松原が自宅で亡
くなった。死因は酒を飲み過ぎたことに端を発した急性心不全とされたが、このタイミ
ングで死が重なったことに北川は不穏なものを感じずにはいられなかった。
 ――てなところがあらすじ。多少、出来事の順番が入れ替わっています。
 押さえるべきところを押さえた、続きが気になる造り。タイトルのシャドウワークが
ないを意味するお頭なくて、勝手に「影の仕事=必殺仕事人」みたいなイメージを持っ
ていました。なので……そういうことかいなと想像を膨らませていたのですが、本来の
意味を調べてみると、必殺仕事人はないな。(^^; 少なくともそんな単純ではあります
まい。
 そういったタイトルに込めた意味も含めて、今後が楽しみな作品。

 ではでは。




#3705/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/29  20:28  ( 26)
出し遅れ気味のツイスト   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「緊急取調室」シーズン5第六回を録画視聴。ネタバレ
注意です。
 取り調べ対象者がクロであることを立証するのではなく、シロであることを立証する
パターン。このドラマのシリーズでは、まだなかったのかな。こういう捻りは、もう少
し早い段階で使うものだと思ってた。今回が初なら、それはそれで良く引っ張ったなあ
と妙に感心する。
 取り調べる相手を演じるのはイッセー尾形。これ以上ないほどの適役だったなという
印象を受けました。のらりくらりとした喋りといかにも裏がありそうな態度、それでい
て誠実さや正直さも漂わせる。単なるカメレオン俳優ではない、得体の知れないキャラ
クターを演じることに長けているとすら言ってよさそう。
 ストーリーそのものも結構面白かったんですが、真相が見えやすいというのはやや難
点かな。分かり易さや黄金パターンは否定しませんが、“隠された真相”が(メタ的な見
方故であっても)あまりに見え見えだと、作中の探偵役の能力が劣って映ることがあり
ますから。
 引っ掛かったのは二点。まず、尾形演じる山田は当初、有力な容疑者だったのだか
ら、当然、私物を徹底的に調べたはず。にも関わらず、終盤になって、真犯人の落とし
た眼鏡を山田が拾い、会社の自分用のロッカーに仕舞っておいた、というくだりには、
正直ずっこけるレベル。私用のロッカーなんて真っ先に調べるんじゃないの?
 二つ目は、山田が犯行を否認しなかった理由。確かに面白い、ユニークな設定だった
ことは認めますが、ちょっと弱い。確実性の乏しさは拭えないし、所轄刑事の取り調べ
の時点では、罪を認めるかのような言動に終始したのも気になる。キントリが関わって
こなかったら、どうするつもりだったのか。
 そんなこんなで、捻りを入れる試みは買う一方で、本作ならもっともっとよくできた
話が創れるはずとも感じた回でした。

 ではでは。




#3706/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/11/30  19:39  ( 35)
しがしでない   永山
★内容
 BSフジで放送の松本清張ドラマ「異変街道」を録画視聴。ネタバレ注意です。
 松本清張の推理物はドラマ化された物をよく観ているのですが、時代物となるとあま
り食指が動きません。本ドラマは、あらすじ紹介を読む限り、時代物でありながらミス
テリの要素が強めのように感じられたので、視聴してみることに決めました。
 とりあえず、字幕対応していないのが辛かった。(^^; 旧いドラマで出演者も達者な
人達が揃っているのに、何故か聞き取りにくい。その上、昔ながらの言葉が頻出する
し、専門用語と表現するのは言い過ぎかもしれませんが、日常的でない単語も多かった
気がします。こういうドラマにこそ、字幕をきっちり付けてほしいもの。本放送時には
字幕がなくて当たり前だったのかもしれないけど、再放送に際して、字幕を付ける手間
を掛けてもいいんじゃないのかと。
 ストーリーの方は……ミステリ的には、「死んだはずの鈴木栄吾だが、その後、目撃
した者が出た。その目撃者が殺され――」というのが興味の端緒になっているのです
が、早い段階でちょっとがっかりするようなくだり(説明)がありました。主人公は
「栄吾は病死した」と知らされていたが、現地を訪ねてみると実際は病死ではなく、山
に入ってそのまま戻らなかったというもの。だったら事故死かというと、そうでもな
く、遺体は見付かっていない。土地柄や侍という栄吾の身分を慮って病死とされたと。
いくら江戸時代だかって、そんなことあるの? 人の生死の扱いがいい加減に過ぎる。
これでは、死んだ者を見たというのは謎として成立しません。
 かような訳で、ミステリ的な興味は早々に薄れていき余したが、全体の話の運びはエ
ンタメ要素が強めで、結構楽しめたかも。武田信玄の一族が秘匿する黄金がすべての始
まりというのは冒険活劇っぽい設定で、これなら忍者めいた面々が登場してきてもさほ
ど違和感がない。
 俳優陣も主人公の探偵?役・三浦銀之助に古谷一行、その三浦に途中から関わってい
く河村に火野正平。この二人の組み合わせって、現代物の二時間サスペンス(温泉×殺
人のやつ)でよくあったので見馴れており、しかも古谷の入浴シーン(湯治名目)が何
度もあるとあっては、制作サイドは分かっていてやっているとしか思えません。(^^) 
岡っ引きに蟹江敬三というのも、いかにもな配役。
 この手のドラマで、引っ掛かった点を挙げるのは野暮ですが、あえて一つだけ挙げる
としたら……うーん、暗い山道で敵に襲われ、逃げる三浦が、それなりに高さのある場
所から飛び降りる場面かな。一応、乏しいながら月明かりはあるものの、初めて入った
夜の山道で、何があるか分からないところを飛び降りるなんて正気の沙汰じゃないので
は。追い詰められて、そうするほかにどうしようもないという訳でもなし。あの程度な
ら物陰に隠れてやり過ごす方がよほど現実的だと思った次第。

 ではでは。




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