#3651/3653 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/10/13 19:03 ( 35)
「細けえことは気にすんな」? 永山
★内容
TBS系で放送のドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」初回十五分拡大を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
冒頭、二〇一一年(の夏)から始まる物語であることが示されました。二〇一一年と
いえば東日本大震災が起こりましたが、それを感じさせる空気は描かれず? 私が気付
いていないだけかもしれないので、あとで旧TwitterXの検索をしてみるつも
り。新潟競馬場でのレースシーンがありましたが、新潟は今回だけなのかな。通常のネ
ット検索では、福島で開催予定だったレースが新潟競馬場に移して行われた、みたいな
記述があるから、今後の展開で関係してくる部分があるのかも。あと、新潟では二〇一
一年七月下旬に大雨による災害が起きているけど、これもまったく感じさせるところは
なかった。
ストーリーの方は、序盤も序盤、主要登場事物の立ち位置を示したところで終わった
ように見受けられました。馬(競走馬)への情熱が理解できる、あるいは理解できなく
ともそういう人もいるのだと認めることをしないと、多分、結構おかしな話に見える。
人材派遣を主体にやって来た会社の副業の一つ、競馬事業はずっと赤字続き。社長の
息子で人事部長の優太郎は撤退させたいのだが、社長の山王耕造は入れ込んでいるし、
競馬事業を利して横領や脱税をしている疑いもあった。そこで優太郎の依頼で動いたの
が税理士の栗須栄治。栗須は金の動きに不審な点があることを確認したが、それは耕造
ではなく、社長秘書の金城(男)の犯行だったと判明。これにより競馬事業撤退は白紙。
のちの大きな仕事を逃した栗須は自ら税理士事務所を辞めた……という筋なんですが、
耕造が情熱持っている割に、競馬事業撤退を迫られているのにのんきだなと。仮にすべ
てを部下任せ・秘書任せにしていたとしても、「そこまでひどい赤字じゃないだろう」
ってことぐらいは気付くのでは? 金城を信用しきっていたのかしらん。だいぶあとに
なって、「馬の善し悪しは正直分からない。だから、後ろにいる人を見る」みたいな耕
造の台詞があったけど、人を見る目もないってことになっちゃうよ。
栗須の競馬に関する知識が脆弱すぎるような。一般人ならそういう人がいておかしく
ないかもしれませんが、栗須が昔付き合っていた女性が生産牧場主の娘となると、首を
傾げたくなります。その女性・加奈子は交際当時は継いでいなくても多少は競馬や馬に
ついての知識を持っているだろうし、栗須だって恋人の父親に気に入られようとの思惑
から多少は知ろうとするものではないのか。実際に描かれる栗須は、サラブレッドの血
統を辿れば三頭だということも、怪我をした馬や勝てない馬はいわゆる殺処分になるこ
とも知らない。ちょっと奇妙に映る。
てな具合で、物語としての重厚感よりも、枝葉のことが気になってしょうがなかった
第一話でした。期待値は高いんですが。
ではでは。
#3652/3653 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/10/14 18:03 ( 28)
ミステリと言うよりもドラマ 永山
★内容
WOWOWのドラマ「夜の道標 ―ある容疑者を巡る記録―」最終回を録画視聴。ネ
タバレ注意です。
最終回の最後で、タイトルの意味を回収。なるほどそういうことだったのかと思う一
方で、答が明かされるまでに視聴者が言い当てることはもちろん想像するのも無理だろ
うなあ。(^^;
事件が起きるには相応の理由がある。ましてや殺人ともなると――そういう思いを強
くした展開でした。阿久津の母親の感覚がだいぶおかしくて、だめな方だめな方を選ん
で進んでしまった感じ。当時の状況及び周りの環境もあるにしたって、事件発生につな
がったのは彼女の言動が最大の要因としか。ただ、だからといって、阿久津に真実を伝
えないまま一生をやり過ごすというのもどうかと思うのですが、正解は何かって言われ
ると……誠心誠意の謝罪しかないのかな。ドラマではその謝罪の部分が、また徹底的に
欠けていた。阿久津の優生手術に関わった者のほとんどが、「私は悪くない」「医者の
仕事としてやった」「今でも正しかったと思っている」等とのたまう。その裏の気持ち
まで明確に描写された訳ではないけれど、自己保身の心理が働いている者もいれば、本
気で正しかったと信じている者もいるんでしょう。私達視聴者も、当時のこと及びそこ
からつながる現状をよく知らない・関係ないですませているという観点から言えば、似
たようなものかもしれなません。
平良刑事の若い上司が、権力を頼りに美味しいところだけ持っていくぼんくらに見え
てしょがなかった。型通りの捜査で解決できる事件については強いんでしょうけど、ち
ょっとレールを外れるとてんでだめなタイプ。作中、失敗をしでかす訳ではないにもか
かわらず、とにかく邪魔だった。(^^;
平良刑事と息子との関係は、阿久津の事件解決を経て経験を積んだ平良が歩み寄っ
て、和解。と、割と定番の流れでした。息子の方がもうちょっと怒りを露わにするとい
うか、感情を吐露するシーンがあってもよかったかなとは思った。
殺人事件を扱っているけれども、ミステリ的趣向は淡泊。だからといってこれは不満
ではなく、とにかく“人”“親子”を描いた良作でした。
ではでは。
#3653/3653 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/10/15 18:06 ( 32)
沈没気味 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「新東京水上警察」第二回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
麻薬密輸船を専門に狙う犯行云々の件。ドラマの中でも、「被害者も薬物を密輸して
たから訴えることができない」と言っていた。けど、それならいかにして、麻薬密輸船
を専門に狙う犯行自体を警察が掴むことができたのかの説明については、やっぱりなか
った。
三上が位置情報の数字を繰り返し暗唱していた件についても、一瞬、説明がつくかの
ようなやり取りがあったものの、すぐに否定せざるを得なくなった。服部自身は施設の
外に出だがっていたのだから。
しかも、服部が「どうせ死ぬのなら施設の外で」と願っていたことから、おかしな点
が増えた気さえします。すなわち、「何であんな島を死に場所に選んだの?」っていう
疑問。
人目に付きにくいという点ではいいかもしれないが、そこまで移動するのが大変だし
(服部は車椅子使用者)、最期の場所に決して相応しいとも思えない。施設の外に出る
のが目的なら、まずは行きやすい場所を告げるもんじゃないのか。金塊の話が嘘なら、
服部はどうしてあの場所を選んだのか、いつどうやって地図上の位置を把握できたのか
まで説明が必要だと思う。そもそも、そうでなければ、三上の証言の信憑性そのものが
揺らぐでしょうに。
観閲式で何かが起きるかもという情報を日下部が掴んでおきながら、すぐさま他の捜
査員に伝えないというのは理解しがたい。一人の手に負えるものでないことくらい、容
易に想像がつくはず。
死亡推定時刻の勘違い。いや、さすがにそれはないでしょって展開でした。いくら介
護施設だからって、医師による死亡確認時刻イコール犯行時刻と思い込んでいるって。
殺人の疑いで動いているのだから、(たとえ被害者のほとんどが荼毘に付された後だっ
たとしても)可能な限り、事実確認をするでしょ、普通。
今回もまだ事件解決とはならず、犯人が船を奪ったところで続くとなりましたが……
犯人(男)は、女性操船員を襲ったのだから、「この船を操るのは女」と把握してい
る。にもかかわらず、無線による「有馬主事ですか」との問い掛けに、ぬけぬけと「こ
ちら有馬」と応じるのはどういう神経してるの? バレバレなのが分かってないみたい
な態度で描かれていたのだけど。
ではでは。