#3593/3601 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/22 16:56 ( 21)
本格ミステリ的には竜頭蛇尾 永山
★内容
テレビ朝日系で放送のドラマ「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係」第七回を録画視
聴。ネタバレ注意です。
学校のプールに空から遺体が降ってくるという、ミステリとして見れば非常に魅力的
な謎の提示からスタートしましたが、この点は早々に、近くの建物から落ちた、ってこ
とで収束。がっかり。(^^; 建物とプールの位置関係から、防犯カメラに映っていたよ
うな落ち方(突き落とされ方)は無理がある気もしましたが。
今回、デジタルエビデンスとしてクロースアップされたのが、歩容認証。前々から扱
うに違いないと思っていました。(^^) ただまあ、現時点では日本の裁判で証拠採用さ
れたという話は聞かないので、あくまでも補助的な証拠・手掛かりぐらいの位置付けな
んですかね? ドラマの中では、さも決定的な証拠であるかのように、容疑者に突き付
けていました。実際、科学的な精度は信頼するに足るものだと思うんですが、公的に認
められるようになるには、まだ時間が掛かりそう。
あと気になるのは、歩容認証って一度扱っちゃうと、今までの回で何でこの技術を適
用しなかったの?と疑問を抱かれるだろうなと。その辺り、どうだったかな〜? 今ま
でのエピソードでも、防犯カメラに捉えられた歩いている映像が出て来たと思うんです
が、いちいち見直して調べるまではちょっと。(^^;
新しい技術としては、SSBC独自開発の検索システムというのが出て来ましたが、
すでに実現しているのかな? 実用化され、運用されているのならとても便利なすぐれ
ものだけど。報道されないのは犯罪者に対策されないようにするため、とかだったり。
ではでは。
#3594/3601 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/23 17:46 ( 25)
また被り 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「最後の鑑定人」第七回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
同じ日に一時間早く始まった他局のドラマ「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係」で扱
った歩容認証が、こちらのドラマでも取り上げられていました。言い回しは歩容解析で
したが、同じこと。以前、地理的プロファイリングでも同日放送のエピソードで被って
いましたが、二度もあるとは。
で、「SSBC」の感想で触れた、歩容認証の技術を一度用いると、それ以前との整
合性が取れなくなるんじゃないかという懸念については、本ドラマでも解消されていな
い、多分。裁判で証拠採用されるかどうかも含めて発展途上の技術ってことで、現時点
では特例もしくは補助扱いにするのが吉かしらん?
さて、今回の話ではそれよりも大きな問題点があったと感じました。犯人(男)の物と
思しき唾液と被害者(女)の唾液が混ざってしまい、通常の鑑定では検出できないた
め、Y染色体に絞って鑑定する技法が使われていました。Y−STR法と言うんだそう
で、この方法だと検出は可能だが、個人の特定において容疑者と一致しても、容疑者の
兄弟や父親、子供、伯父・叔父、もっと言えば祖父や曾祖父、男の孫・ひ孫に甥っ子
等々その家系で男系の血縁者はみんな当てはまるはず。そのことは専門家なら百も承知
だろうに、最後の最後まで言い出さない。極めて不自然なストーリー展開でした。視聴
者だって説明を聞いて分かっていた人は多数いるに違いないのに。なので、今回で言え
ば実は容疑者の弟が真犯人でした、で終わらせるのではなく、容疑者からその弟へ疑い
が移ったあと、さらにもう一度ひっくり返すくらいの手際を期待していた。やりようは
あったと思うんですよ。今回の検事、無茶苦茶強引で都合のいい部分だけを切り取るタ
イプだったから、いっそこの検事が犯人だったってことでいいじゃない。自身の犯行
を、偽の証拠を仕込むことで他人に擦り付けたと。
ではでは。
#3595/3601 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/24 17:22 ( 30)
ある意味シザーハンズ 永山
★内容
WOWOWのドラマ「塀の中の美容室」初回無料放送を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
原作は桜井美奈による同名小説で、未読です。
……って、この前の同じ枠で放送されたドラマ「殺した夫が帰ってきました」も、桜
井美奈の原作だった。もしかして、WOWOWがこの作家を凄くプッシュしているの
か。
最初にタイトルだけ見たときは、刑務所内にある美容室が舞台で、利用者は服役中の
人に限られるんだろうなと想像しました。理容師が囚人かどうかはちょっと判断が付き
ませんでしたが、凶器となり得るハサミを扱うだけに、囚人がやるとしてもよほどの模
範囚じゃないと許可されないに違いない、と想像。
ところがふたを開けてみると大違い。刑務所内にある美容室は当然、その通りなんで
すが、利用者は外からやって来た一般の人。予約してやってもらうらしいんですけど、
特段厳しいボディチェックがある訳ではないみたい。
そして理容師は、囚人の女性でした。ちゃんと理容師になるための勉強をして訓練を
受けて、免状を有してから店を持てるとのこと。
まず浮かんだ疑問が、刑務所内にある、囚人のやっている理髪店に好きこのんで行く
一般客がいるのか?という点。一日三件の予約で「大盛況」と言っていましたから、お
客ゼロのときも結構あるのかもしれません。それにしてもわざわざ選ぶとは……料金が
安いのかな? 第一話では、髪の長い女性がカットと洗髪をしてもらって一七〇〇円と
なっていましたが、やっぱり安いかな。
理髪の様子は、刑務官(女性)がずっと見ていて、あれは落ち着かないかも。理容師の
個人的なことを聞くのは禁じられており、もし抵触しそうになる刑務官から注意の声が
飛ぶ。
お客の身元とか持ち物検査とかしなくて大丈夫なのか、ちょっと気になりましたが、
作業中はずっと刑務官が監視しているのだから、そこが防波堤になるということかしら
ん。
初耳のことばかりで、そちらの情報に気を取られがちでしたが、ストーリーの方も理
容師・お客ともに訳あり感が出ていて、これから掘り下げていくのでしょう。
ではでは。
#3596/3601 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/25 16:59 ( 28)
だいぶ現実離れしてる気が 永山
★内容 25/08/25 17:00 修正 第2版
WOWOWのドラマ「怪物」第七回を録画視聴。ネタバレ注意です。
早い段階で真相に気付かれるのを避けるため?なのか、ここに来て脇道に逸らすよう
な演出が目立ってきた気がする。私の思い込みかもしれませんが。(^^;
たとえば、署長が怪しい動きを見せて、挙げ句に今回のラストで殺害されました。こ
の一連の流れは、急ぎすぎの感があるような。「署長が真犯人?」と思わせたいのであ
れば、ここで死なせるのは早い。さらに、署長は死ぬ前の時点で、八代父に会って出世
の後押しを頼んでいる。これに対して八代父が冷たい態度取ると、署長は真っ向から反
発、命令通り防犯カメラを止めたが実際には録画しており、その間の画像データは手元
にあると脅しめいた台詞を吐きます。これだけで八代父の怪しさが一気に上がるのに、
加えて、最後に署長の死ですから。どう考えても、八代父が怪しい。こうもあからさま
だと、ミスリードされているのかと思わなくもなし。
上記以外では、開発会社の社長と田所議員の二人が、急に容疑者に浮上。というか、
過去のシーンとして、琴音を車ではねてしまったと思しき様子が描かれていたので、犯
人そのものに見えるのですが。で、このことは田所議員の息子で、警察職員の田所幹男
のトラウマ?らしき鹿の絵の件と関わっていそうな雰囲気。琴音をはねた車に幹男も同
乗していたが、眠っていたか何かで事故そのものは目撃しておらず、あとで「鹿をはね
たんだ」とでも説明されたのかな?
あと、琴音の遺体は富樫の家の地下室の壁から出て来ましたが、この死体遺棄は柳の
仕業らしい。いつ、どうやったのかが分からない。柳は地下室の工事を手伝ったと言っ
ていたけれども、それだけで人ひとりを運び込んで隠せるものか?
一番気になったのは、凛子が敵を討ちに拘留中の柳を殺そうと、警察署にやって来る
くだり。未遂に終わったけれど、勝手口みたいな所まで誰にも知られることなく簡単に
接近できるなんて、あり得るんだろうか。連続殺人という全国規模の大事件なんだか
ら、署員だけでなく応援の捜査員が大勢来ていておかしくないのに、警察署の建物自体
が何かひっそりしてる。署長の怪しい動きを凛子に目撃させるためのご都合を感じてし
まう。
ではでは。
#3597/3601 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/26 17:55 ( 28)
日曜は週末か否か 永山
★内容
TBS系で放送のドラマ「19番目のカルテ」第六回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
前回の感想で、医者が医者に診てもらう珍しい云々と記しましたが、今回も医者が医
者に対して「具合が悪いようなら診てもらえば」的な台詞を言ってました。なのでこれ
は、決して珍しいことではないと視聴者に知らせるためなのかなと勘繰ったり。(^^;
今回は終末期医療がテーマ。一番難しいと言っていいと思いますし、ドラマ作り的に
も行き先がほぼ決まっており、捻るのが難しいテーマだと感じます。奇跡の回復がない
限り、患者をいかにして送るか、本人及び周りの者がどうすれば安らげるのかという点
に絞られる。ドラマ作りとしては、そこが見せ場になる訳で、今回のエピソードも準じ
ていたかと。あ、若い医師の成長という側面もありました。おかげで主人公はやや影が
薄かった。そこをカバーしたのが、主人公の師匠の存在で、ちらっと登場し、次回につ
なげる伏線を張っていった感じ。
話を戻して、終末期医療を受けている患者が、「映画スターみたいに格好よく死にた
い」と言ってて、さらに映画ファン、特に任侠ものが好き、喋り口調が時折任侠物のそ
れになるといった辺りから、てっきり任侠映画の名シーンを再現して、息を引き取る演
技をする(何ならそのまま本当に息を引き取る)のかと想像していましたが、違った。
さすがにそこまで漫画チックにはできないか。昔、日本テレビ系のバラエティ「世界ま
るみえ」でだったか、死期の迫った人の依頼を聞いてやりたいことを叶えるという会社
が紹介されていたと記憶していますが、基本、それと同じなんだろうなと思う。会社な
ら要望を直に伝えたらいいけど、そうじゃない場合は周りがどれだけ察せられるかが重
要であり、難しい。直接要望を尋ねて「もっと生きたい」と言われたら、途方に暮れる
(汗)。
そういった諸々を含めて、ドラマではうまく描いていたと思います。
そうそう、今回に限らず、脚本が主人公の徳重に名言を言わせようとしている感があ
る気がするけど、あと一歩かな。『ミステリと言う勿れ』の久能整の線を狙って、もっ
と響く言葉をくれ。(^^)
ではでは。
#3598/3601 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/27 17:14 ( 36)
尺不足か練り込み不足か 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」第六回を
録画視聴。ネタバレ注意です。
アイディアはとてもよかった。捻りが利いていたし、観ていて非常に楽しめました。
途中で、劇団による自作自演ということは想像がつきましたが、動機は最後の講演で注
目を集めるためだと思っていたら、まさかの絵画窃盗。決定的な手掛かりはない物の、
伏線はちゃんと配置されており、ミステリ的興味を充分に満たすものになっていたと感
じました。
が。
根本に関わる疑問が一つ。犯人達はこんな立てこもり事件を起こしてカムフラージュ
に使う必然性があったのか?、です。
トリックの原理は、生配信と見せ掛けて前もって撮っていた映像を流し、その間(公演
中の十分間、メンテナンスでセキュリティが切られる)に、同じビルにある画廊から高
価な絵画を盗み出す、というものです。アリバイトリックですね。これなら、わざわざ
立てこもり事件を起こす必要はなかったんじゃない? 劇団員のアリバイは、映像トリ
ックだけで成立するはず。
「いや、立てこもり事件を起こしたのは画廊を無人にするためだ」ということなのか
もしれませんが、素直にうなずけない。セキュリティが切られることは前もって予告さ
れていたのだから、画廊のオーナーも承知しており、それが立てこもり事件を理由に避
難させられるのであれば、絵を持ち出すか、少なくとも戸締まりをいつも以上に厳重に
するのが普通。
また、立てこもり事件が発生した同じビルとは言え、フロア違い。警察が他のフロア
及び階段の踊り場に立つ可能性は大いにある。そんなことされたら、犯人達は絵画を盗
みにいけない。元も子もなくなる。
以上から、立てこもり事件を起こすのは犯人らにとって不利な事態を招く恐れが強
く、やるだけ損だと思えた。
セキュリティが一時的に停まる19:00からの十分間、画廊に人がいるのであれ
ば、普通に録画配信でアリバイを確保しつつ、犯人達が押し入る方が確実でしょう。
で、他に考え方はないかとネット検索してみたら、窃盗を起こす予定の夜公演だけ観
客を入れない理由付けをするため、というのが出て来ました。なるほど、確かに理屈は
通るけれども、それならそれで「夜公演は生配信のみです」って劇団が決定すれば事足
りる気がする。
と、大きな難点があるとは思いましたが、このトリック、アイディアを盛り込む心意
気は買います。同工異曲でいいから、二時間ぐらいの本格ミステリに仕立ててくれない
かしらん。
ではでは。
#3599/3601 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/28 16:50 ( 28)
でも鹿なぜ鹿 永山
★内容 25/08/28 16:51 修正 第2版
WOWOWのドラマ「怪物」第八回を録画視聴。ネタバレ注意です。
第七回の感想で記した幹男についての想像は外れていました、よかった。(^^; まさ
か幹男自身が車で琴音を轢いていて、なのにそれを鹿を跳ねたと思い込んでいたとは。
てっきり、母親に「鹿を轢いた」んだと言い含められたのかと。
で、敢えてケチを付けるのなら、物語としてはどうして鹿なのかの説明がほしいとこ
ろ。猪や野ウサギではなく、鹿である理由。琴音の身に付けていた物の中に、バンビの
絵柄があった、とかでもいいからさ。
読み違えていたと言えば、建設会社社長・中橋の足。登場してからず〜っと杖を突い
て、右足を引きずるような歩き方をしていたから、もう疑いもしなかった。まさか右足
は何ともなくて、普通に歩けるなんて。でもまあ、これについても伏線・手掛かりがあ
ればよかったのにと思う。中橋が一人で歩いたはずなのに、地面に杖の痕跡がなかっ
た、とか。
幹男が琴音を轢いたことを思い出しましたが、彼の証言は「倒れていた琴音を轢い
た」というものであり、遺体の骨折具合にはそぐわない。その違いに、富樫はすぐ気付
いてよさそうなのに、何故かそういう風には描かず、そればかりかあたかも(「俺を殺
してくれ」と頼んでくる幹男をほんとに殺したかのような描写を入れるという、よく分
からない演出。幹男が生きてることはすぐに分かるようになってるし。
証言と遺体状況の差違に視聴者が気付いていることは制作サイドも承知しているの
か、ラストでは最初に琴音を跳ねたのは、八代父が運転する車だったことが示される。
ここはよかった。あと二回あるから、だらだらと引っ張られるのも覚悟していたのです
が、さっと肯定してくれて、スピード感が出た。
前回ラスト近くで署長が殺されましたが、今回はそれが全国的な大事件として扱われ
ていることが、登場人物の台詞で語られました。その割に、地元警察署に来るマスコミ
は少ない(というかいない?)し、捜査に当たる人員も増えたようには見えない。“そ
ういう場面は描かずに省いただけ”と言われればそれまですが、臨場感の観点からは描
いた方がいいんじゃないかなー。
ではでは。
#3600/3601 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/29 20:11 ( 27)
ぼっちゃん、そして歩容 永山
★内容
テレビ朝日系で放送のドラマ「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係」第八回を録画視
聴。ネタバレ注意です。
最後まで観てから、「冒頭のシーンで、映像によるシンプルな叙述トリック――さ
も、赤シャツの男が銃撃犯のように見せ掛ける――が仕掛けられていたのかな?」と思
い、観直してみましたが、そのようなトリックはなかった。(^^; 単に真犯人がたまた
ま赤シャツを着ていたのか、あるいは近辺に赤シャツを常用する銃を隠し持った若い奴
がいるという噂を聞き、濡れ衣を着せるために赤シャツを羽織って犯行に及んだか。
被害者が元刑事と分かった時点で、警察はその人の記録を洗いざらい出してくるんじ
ゃないのかな。だとしたら、定年間際の交番勤務時に拳銃を奪われるという失態を犯し
たことが、なかなか明らかにされないというのは不自然な印象を受けました。ドラマチ
ックな展開を優先させたかったんでしょうけど。
犯人は奪った拳銃で二日後にホームレス一人を殺害し、そのまま二十二年間逃げて未
解決というくだりを聞いて、言っちゃあなだけど、ホームレス一人を殺すために、わざ
わざ危険を冒して交番で警察官を襲撃し、銃を奪うというはバランスが取れていないな
あ……と思っていたら、終盤に来て、実はそのホームレス、潜入して張り込み中の刑事
だったという事実が明かされ、やっと納得できました。ホームレスに分した刑事だと知
っていたから、拳銃が必要と考えたのなら、しっくりくる。そこはよかったんですが、
ただ、作中で誰もホームレス一人殺すために拳銃を奪う行為に疑問を抱いておらず、本
当にそういうもんなのかと違和感がありました。誰かに疑問を呈させ、それが後の種明
かしにつながるという風にしてほしかった。(^^)
もう一点、前に懸念した通り、「どうして歩容認証を使わないの?」と感じる場面が
あった。赤シャツの若い男を容疑者と見なしているのだから、テレビの街頭インタビ
ュー映像に映った似た体型の人物を片っ端から照会していけば分かるんじゃないか、と
思える。実際には不可能なのだとしても、視聴者が何故使わないのかと疑問を抱くこと
を想定して、ちゃんとフォローしなくちゃいけないと思う次第。
ではでは。
#3601/3601 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/08/30 22:53 ( 25)
いつの時代か分からない 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「最後の鑑定人」第八回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
今回は人情話に振り切っていたものの、ミステリとしても意外と見所のあるストー
リー展開になっていたような。
まず、まったく同じ日付の遺言書が二枚、金庫から出て来る。どちらかが偽物に違い
ないということで鑑定してみると、どちらも真筆。さあ困った――と、これだけでも結
構興味深い。ただ、少し考えてみると、仮にどちらかが偽物だとするなら、わざわざ同
じ日付にはしないはず。同じ金庫から出て来たのだから、日付の確認は容易い。もっと
言えば、正式な方を破棄していたっておかしくない。
なのでまあ、この時点で、遺言を書いた人が二通りを書いたが最後まで迷って、決め
かねている内に亡くなってしまったと推測できる。
その後、隠し子を称する女性が現れ、話がややこしくなってくる。さらにDNA鑑定
をしてみると、その女性だけでなく、本来の実子であるはずの二人(兄妹)までもが、
実子ではないと鑑定される。この辺りの展開がなかなか面白い。
で、ここでもまた問題があって、三人のDNAを調べた段階で、今回の話の結論につ
ながる事実はほぼ把握できていただろうに、そのことをすぐには示さず、ぎりぎりまで
(ドラマ上、盛り上がるように)引っ張るというのは何だかな〜と感じました。
あと気になったのは、自身(男)が子供を作れない病気だから弟に頼んで、弟と妻と
の間に子をもうけるという考えは分かるのですが、どうやら本ドラマの描き方から推し
て実際に肉体関係を持って子をなしたらしいのが、首を傾げたくなる。体外受精の技術
がない時代ならまだしも、そうではないでしょう。
法律に関しても疑問があるけど、この手のドラマはきちんと監修してるはずだから、
とりあえず信じる。
ではでは。