●連載 #0243の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
小姓となった竹千代は、美麗な着物が二枚と脇差と太刀を与えられた。竹千代の、仕事 というと信秀に茶を運び又は信秀に依頼された信長の監視などだった。順風満帆の日 々。そして六ヶ月たった在る日。竹千代と信長は鷹狩りに出かけた。 「お前も大きくなったな、竹千代。」 「信長様も、覇者の風格が出ていますよ。」 「そうか。」 竹千代は信長に獲物の捜索を頼まれた。部下に捜索させ、自分の鷹で仕留める。これが 信長のやり方だった。早速野兎を見つけた竹千代は、信長に報告した。 「おぉ。意外と早かったな。」 喜びを力いっぱい表現しながら、走った。 「なかなか大きいな。流石だ、竹千代。」 誉められた。凄く嬉しく感じた、竹千代だった。ところが。 「信長様。一大事でございます。御館様に命じられて、今川家攻略を行っていた信広様 が捕らえられたことにございます。緊急に評定を行う為、城に召集とのことです。」 使いの者が言った。 「何?兄者がだと?城に行こう、竹千代。」 評定の間は空気が重かった。重臣達も思いがけないことに俯いていた。兵力では、今 川方に負けてしまう。ならば、こちらから人質を渡し信広と交換すべきというのが重臣 達の意見だった。 「俺が行こう。」 信長が云った。 「信長では、駄目だ。すまぬが、竹千代、お主が行ってはくれぬか。」 信秀は頭を抱え、苦悩しているようだった。 「御家の為ならば、断る理がどこにありましょうか。」 「よくぞ、云ってくれた。」 竹千代の輸送は明朝に決まった。不安と恐怖を押し殺して竹千代は布団に潜った。 「気をつけていけ。そして死ぬな。元服して会おう。」 信長が云った。漆塗りの籠に入って二十の兵に護衛されて向かうは、今川義元の本拠、 駿河城。
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