●短編 #0218の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
そこへいくとなぜか元気になる。発想がぽんぽんわき出すという ような、いわば神秘な土地がワタシには何カ所かある。たとえばバ ンコクがそうだしカトマンズがそうだし沖縄がそうだ。そのひとつ に礼文島もある。礼文島へいくとなぜか元気になる。楽しくなる。 何かいいことがありそうな感じになる。ワタシにとって礼文島はそ んなところである。 初めて礼文島にいったのは、あれはいつだったか。大学を中退し てぼんやりしていた時分だから二十歳くらいだろうか。大阪から日 本海周りの急行でいったのだったか。周遊券でいったと思う。北海 道までの行き帰り、そして北海道のなかを2週間くらい乗り放題と いう切符である。 まず函館を経由して札幌へいき、2泊くらいしてすぐ稚内へいっ た。そこの港で礼文島いきのフェリーと利尻島いきのフェリーがあ って、礼文島いきのほうが先にでていた。それで礼文島へいった。 それだけのことで礼文島へいったわけである。もし利尻島のほうが 早かったら利尻島へいっていたはずで、このあたりの偶然の選択に は何かあるのかなとか思ったりする。 礼文島では礼文ユースホステルというところに泊まった。ユース ホステルというのは若者向けの安い宿で、たいてい二段ベッドの4 人部屋だったりする。夜はみんなで集まってミーティングなどする。 一緒に話をしたり歌を歌ったりするわけである。最近はこういうの を嫌ってユースを敬遠するひとが多かったりするが、ワタシの世代 だとこういうの結構好きだったりする。ワタシもけっこう楽しんで 参加した。 二日目か三日目に非常な美人が参加した。その日来たひとらしい。 ひとりでぽつんとしている。あまり美しいのでかえって誰も寄りつ かないという感じだった。しかしワタシはさっさと近づいて、あれ これ話した。話してみると見た目のつんとした感じよりよほど話せ る感じの女性だった。一週間ほど礼文島にいたのだが、その間ずっ と一緒に行動した。有名な礼文島8時間コースというハイキングに も一緒に手をつないで歩いた。一週間の間にすっかり仲良くなって いた。そして一緒に礼文島を離れた。 こうしてみると、他のところはともかく、礼文島は女性と縁があ ったので楽しい思い出の地になっているみたいだね。まあ女性と一 緒だと元気もでるわ。発想もわくだろ。 まあそれはともかく、この礼文島にももう25年はいってない。 どうなっているんだろう。最近また加入したユースホステルのハン ドブックをみると、ワタシが泊まった礼文ユースは載ってない。や めてしまったのだろうか。残念なことである。でも、いつかまたい ってみたいね。
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