◇フレッシュボイス過去ログ #8652の修正
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BSジャパンのドラマ「松本清張ミステリー時代劇」第十一話『赤猫』を録画視聴。 ネタバレ注意です。 今でも似た制度があるのかどうか知りませんけど、江戸時代の頃は、刑務所の近くで 大火事が起きて囚人達に危険が及びそうな場合、一時的に解放されていたそうな。 牢屋に入れられていた咎人の平吉らは、ある晩、近所で発生した火事に見舞われた。 役人の判断により、翌日正午までに戻ることを条件に解放されるが、行く宛てのない平 吉。早朝まで寒空の下で過ごした。そんな彼を、牢仲間の新八が執拗に誘う。酒につら れて着いて行ったはいいが、外でしばらく待たされ、挙げ句、新八は質屋に押し込み強 盗をし、逃げてきた。何でも、新八は短刀で質屋の女将を殺してしまい、番頭にも切り 付けて片目を失明させる重傷を負わせていた。番屋に戻って真っ当に償うつもりでいた 平吉だが、新八に「おまえも見張り役をやったんだから同罪だ」と脅かされ、質屋から 持ち出してきた質草の着物に着替え、別々に逃亡する。 数年後、平吉は炉端のおでん屋の老主を助けた縁で、その娘おえんと結婚。店も継い で、義父の死後、小料理屋を出すまでに繁盛していた。ところがおえんが病に倒れ、死 に際、平吉は「おまえ以外の女と結ばれることはない」と約束する。 しばらくの間その約束を守っていた平吉だが、とうとう禁を破ってしまう。茶屋の飯 盛り女中に惚れて、足繁く通うようになっていた。ある日、平吉は茶屋に忘れた財布を 取りに戻ると、女中から妙な話を聞かされる。預かっていた平吉の財布を見たある客 が、やけに感心を示したというのだ。平吉のその財布、実は逃亡中に着ていた質草の着 物の布から、おえんがこしらえた物で、いわば犯罪の証拠。新八が金の無心にでも現れ たと踏んだ平吉は、ある策を講じるが……。 粗筋が長くなりました。九割方書いたと言ってもいいくらい(笑)。 話の筋は面白いんですが、なかなかミステリーらしい展開にならないんで、やきも き。ダンカン演じる新八がいかにも怪しげで、早く再登場しないかなと期待するうちに 終盤になり、あれれ?となりましたが、こういうことだったのかと。ミステリーは薄味 だけど、まあ佳作。サブタイトルの赤猫は、猫に火を着けて家に放ち放火するという手 口が流行ったことから来ているとか。無茶な方法です。それはさておき、この赤猫が冒 頭の火事にしか関係していなかった。清張作品の題名って、巧みなものとストレート過 ぎるもの、さらに意味不明なものが混在しているイメージがあるなぁ。 ではでは。
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