◇フレッシュボイス過去ログ #7949の修正
★タイトルと名前
親文書
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
その前に、十一月と十二月分のお題募集中です! 本の感想>『福家警部補の報告』 (大倉崇裕 東京創元社・創元クライムクラブ)15/4551 かつては一緒に漫画を書いていた少女二人。成長するにつれ、一人は漫画家 として大成し、残された一人は漫画の敏腕編集者になった。編集者は漫画家を 裏切り者と逆恨みし、ことあるごとに足を引っ張る。耐えきれなくなった漫画 家は、ついに手を掛けてしまう(「禁断の筋書」)。元やくざの組員が元組長 の孫娘を誘拐する。組の再興を期しての行為だが、元組頭はこの暴走を許さず、 巧妙な計画を立てて殺害する(「少女の沈黙」)。宝石強盗未遂で手配中の三 人組が、銀行強盗を計画していることを知った老夫婦は、自分達の知識や技術 を活かし、強盗達を爆殺する(「女神の微笑」)。 殺人を犯した人々と対峙した福家警部補が、意外な物事を糸口に、真相をた ぐり寄せていく。 福家警部補シリーズ第三作品集。 倒叙ミステリとして評判のシリーズも、作品数を重ねてきて、徐々にレベル ダウンしている感じ。それでも一定の面白さはキープしているから、まだ安心 して読めるでしょう。 今回気になったのは、示される手掛かりのいくつかが、かなりの偶然性を有 していること。殺人の数日前に偶々そんなことがあったがために、犯人にとっ て不利になる。そのパターンの多様が目に付いたです。恒常的な日々から些細 な矛盾を拾い上げる、という方がより難しい創作作業と思う質なもので。 三作の内でベストは「少女の沈黙」だと思いますが、意外な展開を見せたと いう点では、「女神の微笑」もなかなか。まさかこういう形で〆とは。 ではでは。
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