◇フレッシュボイス過去ログ #7350の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
ミステリにおける叙述トリックには、様々な技法があります。 一人称視点を用いて、人間でないものをさも人間であるかのように描写する やり方も、その一つに数えられます。が、ここに厳しい前提条件を課すべきと する意見が。 たとえば人間と見せ掛けて実は猫、という場合、「猫が人間のような思考を するのはおかしい。少なくともそんな定まった学説はない。だから、猫が人間 のような思考をすることを前もって示すのがフェアプレイである」とする立場 です。 実際にこのフェアプレイ精神を守ろうとすると、恐らく、叙述トリックを仕 掛けていることが読者にばればれになり、使いづらくてたまらない。 全ての作品の冒頭で、“猫は人間と非常に似通った思考をすることが研究に よって明らかになった”てな記述をして、叙述トリックを仕掛けないパターン も組み込んでいけば、問題解決にはなります。しかし、そもそも人だと思って いたら猫だったからこそ驚きがある訳で、その質は、人間Aだと思っていたら 人間Bだったというケースとは根本的に異なるはず。なのに、前もって“猫は 人と同じように思考しますよ〜”と断っていては、人間Aだと思っていた存在 が猫だろうと人間Bだろうと、ほぼ同質になってしまう。 となると問題解決には、逆方向のアプローチを活用するのが吉。つまり、人 間のような思考をしているがある特定の事柄にはいかにも猫らしい反応をする 猫写、じゃなくて描写を紛れ込ませておき、叙述トリックの仕掛けを明かした 際に、その情況証拠とする。 とりあえず、猫が人間と似た思考をする世界もある、ということを暗黙の了 解で認めて欲しいと思う訳です(笑)。 ではでは。
メールアドレス
パスワード
※ゲスト書き込みはアドレスGUEST,パスワードなしです。
※まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE