◇フレッシュボイス過去ログ #6988の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『放課後はミステリーとともに』(東川篤哉 実業之日本社)13/3451 私立鯉ヶ窪学園では事件が多い。たとえば:視聴覚室を飛び出した怪しい人 物が、廊下を逃げ去り、蒸発したかのように消えてしまう。あるいは:流星雨 観測会で目撃したUFOを追っていると、畑で倒れた女性を発見。首には絞め られた痕跡があったが、周囲に足跡はなし。それとも:体育倉庫で煙草をふか していた不良生徒はどこにライターを隠したか。もう一つ:墜落してきた女生 徒が教育実習の先生に激突。自殺ではないにも拘わらず、屋上に出て入りした 人物はいない。ついでに:校庭隅の砂場で練習していた陸上部員が、後頭部を 痛打される。砂場に犯人らしき足跡はない、等々。 数々の謎を解き明かそうと奮闘するのは、探偵部副部長・霧ヶ峰涼! エア コンではない! これ、かるーい語り口のミステリだけど、書くのは意外と大変だと思う。高 校生が主人公で舞台は学校周辺、あんまり大ごとにはならない程度の事件を起 こさせるという縛りを短編集で行うのは、結構きつい。しかもどれもロジック で魅せようと努力しているのだから、相当な労作のはず。 程度の差こそあれ、いずれも捻った解決が用意されていて、楽しめる。惜し むらくは、改め不足。いくつかの作品でもっと簡単な(でも平凡な)答が考え られるのに、そこに触れないのはおかしくないか?と思わされた。まあ、分量 の都合で触れるに触れられなかった可能性もありますが。 編中のベストは「霧ヶ峰涼の逆襲」でしょうが、これは意外な真相を求める あまり、ちょっと急ぎ足になった感あり。だって、タレントの相手が**であ る必要性や論理性はないでしょう。 ではでは。
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