◇フレッシュボイス過去ログ #6725の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『綺想宮殺人事件』(芦辺拓 東京創元社)11/5240 万乗庫之輔が琵琶湖のほとりに建てた綺想宮。それは古今東西の奇想からな る怪奇な建築物を集めた迷宮のようなテリトリーだった。そこを訪れた弁護士 にして名探偵の森江春策を待ち受けていたのは、何癖もある奇妙な滞在客七名 と性別不明の案内人。そして登場人物が揃うのを待っていたかのように、自動 的に詩を紡ぐ機械が呪いの歌を吐き、それになぞらえた死体が次々と出現する。 “探偵小説の最期に捧げる”と称する長編ミステリ。 ※真相に気付きやすくなるかもという意味でネタバレ注意 うーん。冒険譚的な方向を追い求めながらも、語り口にリーダビリティが乏 しい点が、この作者の最大の短所だと思っていますが、本作はそれがさらに悪 い方向に行ってしまったような。頑張って書き写したな、としか感じられない ペダントリーに、長々としすぎて違和感のある探偵の推理披露、伏線もなくい きなり提出される“事実”と、物語に読者を引きずり込むのを悉く阻害してい る気がする。 やりたいことは何となく分かるし、これはメタミステリ風ミステリ、アンチ ミステリ風ミステリなんだと捉えれば、ありかなと思う。けど、ミステリの部 分にもっと磨きを掛けてほしかった。 唯一、ペダントリーを語ることに意味があったという趣向はよかった。花時 計については、事前に他のミステリ漫画で知識を得ていたので驚きはなかった ものの。 ではでは。
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