◇フレッシュボイス過去ログ #6046の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『閉じた本』(ギルバート・アデア/青木純子訳 創元推理文庫) 13/4441 著名作家のポールは、海外での交通事故で両眼を失った。それをきっかけに 隠遁生活状態に入っていた彼は、自伝を執筆するために口述筆記その他をこな せる人物を募集し、ジョン・ライダーなる若者を雇い入れる。 執筆はまずまずの滑り出しをみせ、ジョンも筆記だけにとどまらず、取材や 手伝いなども無難にこなしてくれた。だが、ある日ひょんなことから、ポール はライダーの“誠実さ”に疑いを持つ。それは徐々に大きくなっていき……。 会話体と独白のみで構成されたサスペンスミステリ。 本格として評価の高い『ロジャー・マーガトロイドのしわざ』と同じ作者の 手による作品だから、もっと本格本格したミステリを期待していたのですが、 そういう意味では期待外れに終わったかな。サスペンスというかスリラー的な 色合いが濃く、ミステリの仕掛けはあまり感じられず。 その代わりと言っていいのかどうか、リーダビリティは高かった。会話が大 半を占める構成も大きな理由でしょうが、とにかくすらすら読めました。この 先どうなる?という興味とも少し違う、でも続きが気になる。そんな感じ。 終盤の展開は凡庸と言えば凡庸で、もう一回ぐらいひっくり返してくるのか と身構えていたおかげで、肩透かしを食らった気分になりました。あとに続い た締め括りはなかなか。ただ、なるほど!と膝を打つ快感がもっとほしかった です。 ではでは。
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