◇フレッシュボイス過去ログ #5881の修正
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・『死せる案山子の冒険』(エラリークイーン 著 / 飯城勇三 訳 論創社)16/4552 夏、トウモロコシ畑で案山子に模されていた瀕死の男が病院に担ぎ込まれる が、数日後に失踪。冬を迎え、血のにじみ出してきた雪だるまの中から同じ男 が、今度は死体となって見付かった(「死せる案山子の冒険」)。積立金を出 し合い、ある特定の日まで生きていた者達で山分けする<生き残りクラブ>。 そのメンバーの一人がおかしな行動を取った直後に車に跳ねられ、死ぬ。他の メンバーに警告を発する言葉を遺し……(「<生き残りクラブ>の冒険」)。 発明家を自称する男が、もしダイヤを預けてくれたなら、実験にかけて二倍の 大きさのダイヤにして返すと宣言する。その話に乗った投資家らは、厳重な金 庫室内で実験を行わせ、ダイヤを盗まれぬよう万全の対策を施すのだが(「ダ イヤを二倍にする男の冒険」)。 本格ミステリの名手、エラリー・クイーンのラジオドラマ脚本第二集。 このような番組がラジオで流れていたとは、羨ましい。一般向けにしては難 易度もかなり高いと思うし、そもそも印刷物としてじっくり読めば割と簡単か もしれないが、ラジオで一度聴いただけでは、なかなか解けそうにない代物ば かり揃っています。 都合七編が収録されていますが、あえて印刷された推理小説として評価する なら、平均レベルかやや落ちるのが四編、平均よりも上は三編といったところ かな。その三編も、日本人には馴染みの薄いことを手掛かりにしていたり、犯 人ちょっと間抜けでないかい?ってのがあったりですが、ミスディレクション のテクニックを味わわせてくれる作品が多く、満足の行く短編集でした。 ではでは。
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