◇フレッシュボイス過去ログ #5210の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『絞首人の手伝い』(ヘイク・タルボット/森英俊 訳 ハヤカワ・ミステリ) 13/6331 フラントが所有する島に客を招き、晩餐会を催しているときに、それは起こ った。食事の最中に始まった口論がエスカレートし、貴族のテスリンがフラン トに呪いの言葉を吐いた。次の瞬間、フリントが苦しみ出して倒れる。居合わ せた医者が診ると、死亡が確認された。その後、数時間経って遺体を見に行く と、すっかり腐乱していた。 オッドの呪いとは何か。水の精霊のたたりか? 続いて、招待客の一人である賭博師が、部屋の中で得体の知れないものに襲 われた。現場は密室状態だったが、水の精霊の仕業なら、どんな隙間からでも 出入り可能? カーに比肩する不可能犯罪物の大家とされるタルボットが記した、幻の長編。 あれれ、こういう作風の人だったっけ? 短編を読んで、とても面白かった イメージがあるんだけど、本書を読む限り、長編はさほどでもない。 提示される謎はかなり魅力的だが、これぐらいしかないんじゃない?と推測 したトリックが、ほぼそのまま真相だったため、いささか拍子抜け。 それよりも、物語の進行が遅くて、読むのがしんどかった。何が起きている のかを、ぼやーっとさせたまま、次から次へと登場人物紹介が行われたり、探 偵役である主人公が基本的に“嘘つき上等”タイプであるため、どこまで信じ ていいのか判断しかねたり、あるいはいよいよ推理が始まったと思った途端に、 他の人がやって来て話が中断したりと、わざと読みにくくしているかのような 印象を受けた。 アイディアは悪くないが、長編にするにはちょっと引っ張りすぎだったとし ておきます。 ではでは。
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