◇フレッシュボイス過去ログ #5173の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『川に死体のある風景』(歌野晶午他 東京創元社)14/5441 死体のふりをしてどこまで下流に流れて行けるかを賭けた高校生。見届け訳 の友人二人が相次いで殺された(「玉川上死」歌野晶午)。川底の同じ場所で、 三台の車が沈んでいた。中にはそれぞれ死体が一つずつ(「水底の連鎖」黒田 研二)。雪山で遭難した男を助けるために捜索に加わった山岳会。連絡役とし て小屋に残った男が、何故か沢へ転落して死ぬ(「捜索者」大倉崇裕)。弾を 撃ち込まれた男三人が続けざまに川を漂った。同日、監獄では、監獄内にいる はずのない男が脱走を試み、射殺される(「この世でいちばん珍しい水死人」 佳多山大地)。他二編。川と死体をテーマに、六人の作家が鎬を削ったミステ リー・アンソロジー。 粗筋では触れなかった二編の作者、綾辻行人と有栖川有栖が執筆陣の中では 一,二の知名度を誇ると思うんですが、このアンソロジーに限っては、内容は 下から一,二を争った感じ。綾辻作品はホラーがかっているし、有栖川作品は 江神シリーズにしなくていい内容。 粗筋を触れた四編は、どれも楽しめました。伏線をきちんと張ってくれてい たら、佳多山作品を一押しにするのですが、そこまで端正な本格推理ではなか ったので残念。歌野作品は、無理に引き延ばしたようなところが惜しい。黒田 作品と大倉作品はやや強引か。てことで、一長一短はあるものの、充分に面白 いミステリーに仕上がっていたと思います。 この漠然としたテーマのアンソロジーに期待していなかった分、結構、得し た気分が味わえたような。 てことで、安楽椅子探偵では綾辻と有栖川のテクニックに期待しているぞ。 ではでは。
メールアドレス
パスワード
※ゲスト書き込みはアドレスGUEST,パスワードなしです。
※まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE