◇フレッシュボイス過去ログ #5155の修正
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・『闇の聖杯、光の剣』(篠田真由美 理論社ミステリーYA!)8/1340 北斗学園中等部二年の新聞部三人組、アキ、ハル、タモツは、文化祭向けの 新聞コンクールの記事に頭を悩ませていた。学園の七不思議という格好のネタ があるが、それを取り上げるのは御法度になっている。 にも拘わらず、七不思議の一つとされる記念博物館の謎を探ることに、何故 かなってしまう。その矢先、彼ら三人に接触してきた女生徒の井坂が失踪を遂 げる。彼女は無事なのか、何が起きているのか。 旧ドイツに纏わる秘密と、それを巡って暗躍する複数のグループ。アキらを 襲ったのは、ナチスが極秘に研究していた人狼なのか? 中高生向け学園ミステリ第二弾。 多々ある不満から一点に絞ると、テンポが悪い。 主人公達三人組が、やたらと大人に反発にして疑り深く、進み方が遅いとい うのがまずある。今風の中学生象として、作者が打ち出したんだから、それは いい。でも物語を読ませる努力をもっとして欲しい。 加えて、仄めかしが多いのも、テンポの悪さの原因だろう。やっとこさ盛り 上がって、いよいよ重要な手掛かりが得られた、さてその中身は……というと ころで場面転換し、手掛かりが何だったかを伏せたまま、ヒントもなしに話を 続ける。これじゃあ、フラストレーションが溜まって、気分が乗れるはずもな い。 ミステリの読者牽引力の一つに、“気付き”の楽しみがあると思う。ちょっ とした記述を手掛かり・足掛かりにして、次の展開を予想して当てたり外れた り、あるいは「あっ、あれはそういう意味だったのか!」と膝を打たせてくれ る、そういう楽しみ、喜び。本作にはそれがない。 この辺りのことを、大人向け(とされる)ミステリではちゃんとこなしてい る作者が、どうして本シリーズではこんな書き方になるのか、不思議でなりま せん。冒険要素を入れようとして、失敗している感じか。 てことで、このシリーズの続きはもう読まないかも。 ではでは。
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