◇フレッシュボイス過去ログ #3444の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『弥勒の掌』(我孫子武丸 文芸春秋)16/5551 高校教師の辻は、教え子の千秋に手を出したことが発覚して以来、妻との関 係が冷え切っていた。ある日、仕事を終えて帰宅すると、妻がいない。とうと う出て行ったかと思ったが、コーヒーメーカーのポットが割れていたのが気に なる。また、評判のよくない新興宗教団体の会員に妻が誘われていたらしいこ とが分かった。もしかすると、拉致されたのか? 失踪した妻を捜して、辻の 調査が始まった。 刑事の蛯原は、妻の和子を殺され、怒りに震えた。捜査一課ではない彼だが、 犯人を自らの手で見つけ出し、自らの手で裁いてやると決意し、行動を開始。 するとすぐ、妻が新興宗教団体に関わっていたことを掴み、さらにその団体が 全国で小さなトラブルを頻発させている事実が、親しい記者からもたらされる。 妻の事件と関連があるとにらんだ蛯原は、団体本部に乗り込んだ。 二人の男の調査行が交錯するとき、物語にうねりが生じ、予想外の展開を見 せていく。 単に物語として読む分には、面白いかもしれない。ミステリとなると、どう か。そういう風にも考えられるねという程度で、醍醐味に乏しい気がする。 確かに、大きな意外性が最後に待っている。読んでいて、ほとんど気付かな かった。でも、この手のミステリに対して読者は、「あっ!」と驚きたいはず。 本作の驚きは、「へえ」「ふうん」といった感じだったと思う。 真相に関する意外性の他に、もう一つ、ある種の反転が用意されているが、 そちらも「あっ!」ではなく、「おいおい、そうなるのかい」とぽかんとさせ られる。優れたアイディアだし、手際もいいが、手品における改めが、この作 品にはやや不足していたかなといった印象を受けた。 同じ作者には『殺戮にいたる病』(講談社)が先行するだけに、物足りなく 感じてしまったのかもしれない。 ではでは。
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